女子禁制わーるど1 (ページ41)

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ホテルに帰ってご飯も食べ終わり、廉が部屋についてるお風呂から上がってきた。

「(名前)ー、お風呂ええでー」

『おー』

そう声をかけられて、カツラをとりお風呂に入る。

『ふー…』

廉と同じ部屋っていうのも慣れてきた。

それに、ゲームしたりして楽しい。

…なんだろ。

廉といるとすごく楽しい。

ずっと一緒にいたくなる。

大吾や、他の5人、カイもそうだけど、廉はまた違う。

『…あがろ』

考えすぎて頭がぼーっとしてきたので、お風呂場から出ると、ガチャっと音がした。

そしてガタっと何かがぶつかる音もした。

音のした方を見ると、

『…え』

「え、え、(名前)…？」

目を真ん丸にした顔の赤い廉がドアにへばりついていた。

私の今の格好、

カツラを取ってミディアムの髪の毛。

そして何より、

タオル１枚。

『……きゃぁぁぁぁぁぁ！！』

さすがにそこは女子。

とりあえず考えるよりも先に出たのは叫び声。

呆然と私を見ていた廉も、その叫び声でハッとし、

「ご、ごめん！」

と、言って洗面所を慌ただしく出ていった。

バタンっとドアが勢いよく閉まる。

……どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう！

廉にバレちゃった！

しかも見られた！

いつもは鍵をかけてたのに、今日はかけ忘れてたんだ…

どうしよう…

とりあえずもう正直に言うしかないよね…

私はパジャマを着て髪を乾かし、いつもかぶっていたカツラはかぶらずに洗面所を出た。

『れ、廉…？』

廉はベッドの上であぐらをかいていた。

私が呼ぶとぴくっとして、振り向いた。

「あ、(名前)…」

まだ若干顔が赤い廉の正面に、ベッドには乗らずに正座をすると、廉が慌てて同じように正座をした。

『…永瀬さん』

「…なんでしょう」

『お話があります』

「…どうぞ」

廉の目を見れない。

大吾にバレたときよりも緊張する。

『…俺、荒野(名前)は、「女」です』

そして、

『黙ってて、騙してて、ごめんなさい…』

廉からの返事はない。