女子禁制わーるど1 (ページ33)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:162,632 hit

(2) ページ33

『…廉』

「なんやねん」

『俺、そーえば初少クラやわ』

「せやな」

『1人だけ振り付けミスったらどないしよ』

「へーきやろ」

『…』

「…」

『…しょーおーー！』

「わっ、どーしたん(名前)！」

ただ今ＮＨＫの楽屋で待機中です。

先ほどの新幹線での優しさはどこへやら。

慣れないところで緊張している私に対して、廉さんはケータイをいじりながらそっけない返事しか返してくれないので紫耀に助けを求めようと紫耀に後ろからガバッと抱きつくと、

「あ！荒野(名前)くん？」

紫耀が話していた東京のJr.の子に話しかけられた。

その人をよく見ると、

『…神宮寺…くん？』

「え、俺のこと知ってくれてるの？ありがとー！」

『いや、それは俺のほうこそ…』

神宮寺…神宮寺くんが知ってくれてるなんて驚いた。

「えー、だってだいぶ話題になってるよー

恋愛マスター永瀬廉を負かす期待の新生荒野(名前)」

…ほんとにどこ行ってもそればっかだな。

「それに、紫耀も廉もよく話してたしな。「(名前)が(名前)がー」って。

まあよろしくなー」

『あ、よろしくお願いします』

慌てて紫耀から手を離し、差し出された手を握ると、神宮寺くんの影からひょこっと何かが出てきた。

「どしたん、玄樹。(名前)にヤキモチ？」

岩橋玄樹くんだ。

「ちがうよ！」

岩橋くんは少し怒ったように返した。

「荒野くん？よろしく」

『よろしくお願いします！』

こちらとも挨拶を済ますと、

「はい、本番準備お願いしまーす！」

と、スタッフさんから号令が。

『ちょっ廉！行くで！』

まだゲームをしている廉からケータイを取り上げ、廉を引っ張る。

「うわなにすんねん！途中やったんやけど！」

『あほか！本番準備やって言われてんねん！』

「にしても切り方ってあるやろ！」

『うるさいボケ！』

「しょーおー、(名前)くんってあんな感じなのー？」

「基本そやな、廉とは特に。

カイも仲良くしたってなー」

「するー！」