女子禁制わーるど1 (ページ31)

今日:17 hit、昨日:1 hit、合計:162,641 hit

(5) ページ31

「やっぱな！(名前)ー！」

『ほい！なに？』

初日も無事に終わり、楽屋でダラダラしてると、康二くんが私を呼んだ。

康二くんに近づいてみると、康二くんはスタッフさんにケータイを借りてツイッターを見ていた。

「(名前)、めっちゃ話題になっとるで！」

ほら！と言いながら康二くんが見せてきた画面を見ると、

［(名前)くん、あんなこともできたんや～！惚れてもうた(笑)］

［あれは見た方がいい。恋愛マスター永瀬廉に筆頭するくらいの凄まじさ。］

［これは(名前)に担降りするしか］

などというつぶやきが。

「よかったな！今日のでめっちゃファン増えたで！」

にこにこしながら大吾が言う。

『…ほ、ほんまに？』

うれしい。

ほんとにうれしい。

「あれはすごかったもーん！俺もきゃぁって言いそうになったで！」

紫耀…

やっぱ今度ぬれせんべいあげるわ。

『しょーおー！』

思わず紫耀に思いっきり抱きつく。

「うぉう！」

紫耀はそう言いながら「よしよし」と私を抱きしめ返してくれる。

すると、

「…どしたん、廉」

「…俺も入れろ」

…廉さんが私と紫耀の間にねじ入ってきた。

…どーしたん。

ほんとにかわいいんだけど。

「じゃあ俺は3人と大西さん抱きしめちゃう♡」

「俺だいちゃんじゃなくて(名前)くんがええ」

「じゃあ俺はその5人と柊真抱きしめちゃう♡」

「それはホワイトボードや！俺はこっち！！」

…狭い。

けど、嫌じゃなかった。

むしろ、わちゃわちゃして楽しい。

『みんな、これからもがんばろーな！』

…この日を境に、〈荒野(名前)〉は変わることになる。