(4) ページ30
「す、すとっぷすとっぷ!」
間に廉が焦ったように、割って入ってきたと同時か少し先か。
…きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
今までと尋常じゃないくらい大きな悲鳴があがった。
『え』
びっくりして、紫耀と柊真くんと康二くんと流星の方を見ると、4人ともぽけーっとしている。
『え』
そして。
「…アカン、惚れてもうた」
『ほろりメロディーか』
康二くんの言葉に思わずエイトネタ。
「やばいほんま惚れそうな勢いやわ!」
「俺トイレのときまで隣におるわ」
「それはちょっといやですけど、ほんまかっこいいですよ!」
柊真くん、紫耀、流星も次々に褒めの言葉が。
「いやー、大子は?」
「…っえ、俺?」
さっきからぼけっとしていた大子は、柊真くんに話を振られてびくっとなった。
「いや、えっと…
これはやばいですわ…」
そう言う大吾に、廉がからかったように言う。
「大吾顔真っ赤っけやん!」
「あんなに顔近づいてきたらそーなるわ!」
『だいちゃん必死やな(笑)』
「ていうか待って。
お客さん騒然としすぎやろ(笑)」
…そう。
話している間、客席はずっと騒然としていた。
どういうことだろうか。
「それくらいかっこよかったってことですよ!」
流星のフォローが入る。
『ほんまにー?ありがとう!』
「じゃあそろそろ次の曲入りましょうか」
柊真くんの一言で、みんなで次のスタンバイに入る。
そのとき、
「…俺もがんばろ」
と、廉さんの声がボソッと聞こえたのは秘密にしておこう。
184人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みー | 作成日時:2015年3月4日 0時