女子禁制わーるど1 (ページ27)

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6. クリスマスコンサート(1) ページ27

「ーーはい、ここで(名前)くんと廉くんがこっちに移動ね」

『はぁい』

「うっす」

「……はい、休憩！」

…ただいまクリスマスコンサートに向けて稽古中。

だんだんと「(名前)くんのファンです！」なんて手紙をくれる人も増えてきてくれている。

そんな中でする初めてのコンサート。

とてもわくわくしている。

それに…

「れーんさん♡」

「なんやねん大吾、ひっつくな！」

「永瀬くんはよケータイ返してやぁ」

「紫耀！俺が貸しとったやつどこやってん！？」

「じーこが持っとるよー」

「えー俺知らんでー」

…この人たちとコンサートをつくることができるのがすごくうれしい。

『だーいちゃん！』

そう言いながら、廉に抱きついてる大吾に後ろから抱きつく。

「うぉぉ！なんやねん！」

『えー気分』

あの日以来、大吾にはいろんなことが言えるようになったし、より仲良くなった感じがした。

ただ、みんなの前で大吾と話してるときに、たまにポロッと「私」と出てしまいそうになることがあって。

それは冷や汗ものである。

「…なんでそこでいちゃいちゃしとんねん」

急に廉がポツリと呟いた。

「え、廉さんまさかの嫉妬！？」

「ちゃうわ！」

『え、今つんでれんれんなん！？』

「…もー嫌や、紫耀んとこいく」

大吾の腕から抜け出し、紫耀のところへ行こうとする廉だが…

「しょ…」

「(名前)～遊ぼ～」

『遊ぶー！』

「なんやねん！みんなして！」

とうとう怒り始めた廉さん。

すると、

「永瀬くん」

ぽんぽん…

「大西…」

ぎゅっ！

大西流星(中１)が永瀬廉(高1)の頭をぽんぽん撫で、永瀬廉(高1)が大西流星(中１)に抱きついた。

「まだ廉も子どもやなぁ」

「あなたもですけどね、二十歳の向井さん」