女子禁制わーるど1 (ページ26)

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(7)西畑side ページ26

…(名前)の家の前で待ってると、廉に連れられて(名前)が帰ってきた。

なんで廉に連れられてるのか。

若干黒い気持ちが出てきてしまう。

『大吾…』

廉が帰ったあと、(名前)が言った。

『ごめん』

そして、自分は「女」やって。

「…うん、知っとった。初めて会った日から」

…ほんまは、ジャニーズとして会う前から知っとった。

男として俺の前に現れたときは、ほんまに驚いた。

それと同時に、これから関わりを持てることをうれしく思った。

これはチャンスやって。

『大吾だから私の秘密言えるよ？』

なんてほほえみながら言うA。

ずるいなぁって思って、廉に嫉妬して、しかも今日『女っぽい』って言われたことを思い出して、帰り際。

Aの腕を引っ張り、おでこにキスをした。

「俺は「男」やから」

ぼけっとするAを放ってその場を去ると後ろから、

『ちゅう？！』

なんて、今更驚いたような声が聞こえた。

そんな声に、思わずふっと笑が溢れる。

「…ほんまかわいいなぁ」

…Aと、秘密を共有した日。