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…と、わちゃわちゃやってるとトークの収録が終わり、ショータイムの収録へ。
『ほんまにどーしよまじどーしよ』
ぶつぶつ言ってしまうくらい緊張していると、
「大丈夫やって。
さっき一生懸命やっとったからいける」
『え、廉くん…』
廉くんはそう言うと、私の頭をぽんっと叩いて配置についた。
…よし。
がんばれる気がする。
「はい、いきますよー!」
スタッフさんの声がかかり、音楽が流れる。
《♪男!男!男!1.2.3.hey!》
…今日の曲は、私もよく知っている曲。
さっき廉くんが励ましてくれたおかげもあって、踊り切ることができた。
「お疲れ様でしたー!」
やっと終わった…
でも、
『楽しかったなぁ…』
「やろ?」
紫耀くんが私の顔をひょいっと覗き込んで話しかけてくれた。
『お、おう!これからはなんとかなりそうやわ!』
イケメンなお顔がどアップで目の前に現れ、どきっとしてどもりながらも返事を返す。
すると、
「よかったぁ…俺ちょっと心配してたんよ」
『え?』
紫耀くんが、私を心配…?
「俺もジャニーズ入ってすぐ番組呼んでもらえてん、(名前)みたいにここまで早くはないけど。
やから(名前)が俺と同じような感じで、自分みたいで心配やってん」
『そーなんか…』
「でも、もう大丈夫やな!
これからもよろしくなー!」
と、人懐っこい顔でにっこり笑って私のほうに手を伸ばしてきた。
『…こちらこそ!』
私はその手をぎゅっと掴んで元気よく返した。
その手はあったかくて、紫耀くんの心を表しているようだった。
…荒野(名前)(福原A)、Jr.1日目。
なんとかここでやっていけそうです!
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作者名:みー | 作成日時:2015年3月4日 0時