女子禁制わーるど1 (ページ12)

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…すごいなあ。

この人たちは、こうやって番組を作っていたんだ…

「で、廉の印象は？」

『え、廉くんですか？』

突然の質問に、若干テンパる。

…どうしよう。

ぶっちゃけ言えば、「きゃー♡もーかっこいー♡まじやばい！」なんだけど、そんなこと言えるわけもなく。

廉くんのほうをちらっと見ると、廉くんもこっちを見ていた。

それに気づいてよけいにテンパってしまう。

『えっ…と…

ほ、細くて黒いなって…』

「つまり？」

『ゴボウみたいやなって…』

「ゴボウちゃうわ！」

また会場が笑いに包まれる。

の、乗り切った…

「じゃあ逆に俺らからの印象いってこーか！

んー…紫耀！」

「はいっ！えー、なんでしょうね…

「かっこいい」ですかねー」

『ほんま⁈』

つい、うれしくて声が出る。

「おん。なんかなぁ、フインキが男前やねん、

見た目はどちらかというとかわいらしいけど」

「わかります！」

と、共感してきたのは流星くん。

「昨日ね、ご飯食べたあと、僕と(名前)くんでレジ行ったらお店の人からおせんべいもらったんですけど、なんでか6枚しかもらえんかったんですよ。

そしたら(名前)くんが、みんなのとこ帰ったとき、普通の顔してみんなに配ってて。自分の分はないのを黙ったまま！

それがかっこよかった！」

まじか。

…細かいな。

「そーやったんか！今度俺のぬれせんあげる！」

『えー、ありがとー！』

その紫耀くんの言葉に本気でうれしくなっていると、

「廉と大吾は？」

1番気になる2人に話がふられていた。

「俺は逆。かわいいなって」

そう言ったのは西畑くん。

周りからふぅー！っと茶化しの歓声があがる。

「…俺は、うん。俺もどっちかっていうと…」

と、廉くんまで照れながら言う。

「君たち何を本気で言ってるんだね(笑)」

柊真くんがそう言う。

…やばい。

ほんとにどーしよ、恥ずかしい！

「(名前)まで何照れてんねん！」

私までつっこまれる。

でも、廉くんにかわいいって言ってもらったことがうれしくて。

女子的な意味で言われてるわけじゃないけど…

それでも充分。