10話 過去編 ページ11
「は、はい? 」
いきなりのことすぎて、頭がついていっていない。のと裏腹に、体温はどんどん上がっていく。
ドクンーードクンーー、と心臓がうるさい。三好さんの赤く照れているような顔を見ていると、更に体温が上がるのがわかる。
「だから、僕はAさんのことが好きだと言っているんです。恋人になってほしいとも。あの……お返事をいただけませんか? 」
更に照れたような顔で三好さんは聞いてくる。その顔を、純粋に可愛いと思った。
もっとこの人のことを知りたい、と。
三好さんといると、何故かとても安心する。
それにとても楽しくて、離れたくない、と思うことが沢山あった。
私は恋愛をしたことがなかったから、この感情が何かは分からなかったけれど、これが恋なのかもしれない。
ーーーーきっと私は、三好さんが好きなのだ。
そう思ったら、途端に心臓のうるささがました。
私は、
「宜しくお願いします。」
と赤くなっているであろう顔で、笑顔で答えた。
すると三好さんは、少し驚いたような表情を浮かべてから、すぐに嬉しそうな顔をした。
いつもの優しい笑顔で
「こちらこそ。」
とこたえた。
この日から、私と三好さんは恋人になった。
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葉乃(プロフ) - 野崎さん» 質問いただきありがとうございました!この作品を振り返るいい機会とさせていただくことができました。次作、ネタが思いついたら書かせていただきたいと思いますのでその時は宜しくお願い致します。 (2016年10月28日 19時) (レス) id: fbe039a0ee (このIDを非表示/違反報告)
野崎 - 葉乃さん» そうでしたか…それでこそD機関って感じで痺れます。ありがとうございました!次作もあれば楽しみにしてます!! (2016年10月28日 2時) (レス) id: a382114b2a (このIDを非表示/違反報告)
葉乃(プロフ) - 野崎さん» 続きです)スパイとして活動をする上で、手持ちの駒は少しでも多い方がいい。というスパイの冷酷さと、スパイとはそういうものとは知りながらも信じてしまった夢主さまの人間らしい、そんな様子を描いた場面になります。 (2016年10月27日 20時) (レス) id: fbe039a0ee (このIDを非表示/違反報告)
葉乃(プロフ) - 野崎さん» 冷たい言い方をした理由、ということでよろしいでしょうか?単純に、自分に好意を寄せている人ほど利用しやすい、という理由です。甘利は優しい一面があるが故に内に冷たい感情を秘めているのでは、という私の想像を全面的に出したシーンです。 (2016年10月27日 20時) (レス) id: fbe039a0ee (このIDを非表示/違反報告)
野崎 - 連載お疲れ様です!質問なんですが…20話の甘利がああいう言い方をしたのには他に理由があるんですか? (2016年10月27日 10時) (レス) id: a382114b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉乃 | 作成日時:2016年6月18日 13時