5 ページ5
「えぇと…貴方は…」
起き上がって私が尋ねると、彼は隣に座って少し悩むような素振りをしたあと、言った。
「拙者はハンゾウ。とある任務でこの街に来たでござる」
「あ、わ、私はA。よろしくね」
ハンゾウは礼儀正しくぺこりとお辞儀するとすくりと立ち上がった。
同じくぺこりとお辞儀をしていた私は面食らう。
は、速い。
兎に角行動が速いのだ。
「Aは妖怪が見えるのでござるな？」
「よ、ようかい？」
私が鸚鵡(おうむ)返しに尋ねると、ハンゾウはこくりと頷く。
ようかい…妖怪……要するに一反木綿や一つ目小僧のようなものであろうか。
私がそう尋ねるとハンゾウは少し首を捻った。
「まぁ、そんなものでござる。その妖怪はジャポンの妖怪でござるな。拙者はUSA…アメリカから来たでござる」
「アメリカ！？アメリカにも妖怪がいるの！？」
「アメリカだけじゃないでござる。ブラジルにもイギリスにもいるでござるよ。もっと言うならグレートディバイディング山脈にも、マリアナ海溝にも」
「ぐれ…なんて？」
「グレートディバイディング山脈でござる」
最早日本語ではないような単語もいくつかあったものの、理解は出来た。
ハンゾウはアメリカから来た…と言うことは私と一緒だ。
私もアメリカから此処に引っ越して来たのだから。
「偶然だけど、私もアメリカから来たのよ」
「そうなんでござるか？」
ハンゾウが少し驚いたように尋ねるものだから、なんだか少し可笑しくなった。
何というか、面白い人(妖怪)だ。
「ま、良いでござる。A、妖怪が見えるのならば気を付けてほしいでござる。狙われる可能性があるでござるよ」
「狙われる…」
「そうでござる。桜ニュータウンにはオロチやキュウビがいるから安全でござるが、二人が見落としてる場合も…少なくは…。だから、気をつけるでござる」
「あ、うん。分かった。ありがとう」
オロチ、キュウビ？
そんな疑問もありながら、私はハンゾウを見送った。
不思議な妖怪もあるもんだなと思いながら。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキー妖怪
D・レックス
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明月 - 更新ありがとうございます！面白いです！ (2018年7月20日 12時) (
レス) id: 09d7ab452f (このIDを非表示/違反報告)
大蛇の芥子 - 明月さん» これからトウマくんの活躍に乞うご期待ください！ (2018年2月18日 15時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
大蛇の芥子 - 明月さん» 返信遅れてすみません！ありがとうございます！ハンゾウが人間になったらこうがいいなって思った格好にしました！トウマくん可愛いですよね！私的にトウマくん大好きです！オロチ、ハンゾウ、トウマくんは推しキャラなので絶対出したいなと思って出しました！ (2018年2月18日 15時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
明月 - トウマくんキター！！ (2018年2月12日 1時) (レス) id: 09d7ab452f (このIDを非表示/違反報告)
明月 - オロチもハンゾウほどではないけど好きです! (2018年1月17日 14時) (レス) id: 09d7ab452f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
