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どれくらい逃げたろうか。
どれくらい走ったろうか。
私が気付いた時には息が上がっていて足も痛くて走って逃げた最初よりも遥かにスピードが衰えていた。
しかし後ろの奴は追い掛けてくる。
嫌だ、やめてと言葉が付いてくるがそれを私は口に出さずただ黙々と逃げ続けた。
本当にどのぐらい逃げたのだろう。
私は途方もない暗闇の中に足を踏み入れてしまった気がした。
公園は広い。
何処までも何処までも続いている。
もし、公園から抜けれたなら、私は助かる。
そんな感覚が私を動かしていた。
「あっ」
不意に私は石につまづいてしまった。
寧ろ華麗な程綺麗に転ける私にそいつは手を伸ばす。
私は振り払う術も持たないままその手に捕まった。
「やだ、離して!!」
そいつはそう暴れても離してくれなかった。
ただぶらんぶらんと暴れる私を面白そうに見てるだけ。
手を持つ限り、この間会った足を持ってぶらぶらさせる奴よりかはマシだけどそれでも怖いし離してほしかった。
やがて追い掛けて来た女性が私を見て面白そうに目を細める。
「あら、中々可愛い子。話を聞いてしまったから仲間にしようと思ってたし可愛いなら尚更、丁度良いわぁ」
嬉しそうにそう言った女性が私の頰を撫でる。
もう片方の腕にあの生首があるのを目撃してしまった私が目をぎゅっと閉じると生首の声がした。
『そんな事どうでも良い、兎に角あの月浪トウマを早く殺せ』
今、なんて?
私は頭でもう一度先程の声をリピートさせる。
月浪、トウマ?
先程の少年?
思考が停止したその瞬間、私に頭痛が走った。
あの、此処に来た時の頭痛だ。
痛い、途方もなく痛い。
嫌だ、早く早く終わって…。
『もう手段はどうでもいい、過去に行きあの子の親を殺すなり不動明王とかやらの手から引き剥がし殺すなり好きにしろ』
痛い、痛いよ…!!
痛みの中うっすらと聞こえたその声の重要性をその時の私は知らなかった。
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明月 - 更新ありがとうございます!面白いです! (2018年7月20日 12時) (レス) id: 09d7ab452f (このIDを非表示/違反報告)
大蛇の芥子 - 明月さん» これからトウマくんの活躍に乞うご期待ください! (2018年2月18日 15時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
大蛇の芥子 - 明月さん» 返信遅れてすみません!ありがとうございます!ハンゾウが人間になったらこうがいいなって思った格好にしました!トウマくん可愛いですよね!私的にトウマくん大好きです!オロチ、ハンゾウ、トウマくんは推しキャラなので絶対出したいなと思って出しました! (2018年2月18日 15時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
明月 - トウマくんキター!! (2018年2月12日 1時) (レス) id: 09d7ab452f (このIDを非表示/違反報告)
明月 - オロチもハンゾウほどではないけど好きです! (2018年1月17日 14時) (レス) id: 09d7ab452f (このIDを非表示/違反報告)
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