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「こんなところで何してるでござる?」
ハンゾウが怪訝そうに、しかし僅かに心配を込めた声色で私に尋ねた。
私はハンゾウの姿にホッとしながら状況を説明する。
ハンゾウは変なヤンキーに追いかけられたと話すと更に顔を顰めたがオロチと言う少女の話をすると途端にその身体に殺気を纏わせた。
私は思わず立ち止まってハンゾウを見る。
ハンゾウの顔は最早般若。
質問しようとしても口がからからになり声が出ない。
はくはくと口を開閉させる私にハンゾウはふ、と笑うとその殺気が消えた。
「すまないでござる。怖がらせたでござるな」
「私こそごめん。その、オロチって人…ハンゾウのライバルなんだよね」
ハンゾウは私に微笑んだ。
前に見た時よりも感情の起伏が激しい。
でも、それは良いことなのかもしれない。
少なくとも隠すよりはマシだ。
「違うでござるよ。オロチは拙者の憧れでござる。どちらかと言うと嫌いなのはキュウビの方でござるよ」
「そう!私、キュウビとオロチの事について何も聞いてないから聞きたいと思ってたの!キュウビとオロチも妖怪なの?」
ハンゾウは一瞬口籠る。
私がハンゾウをおずおずと見るとハンゾウはくすりと笑い、きょろきょろと辺りを見回すと側にあったベンチに腰を下ろした。
私もハンゾウの隣に腰を下ろす。
ハンゾウは何やらぼそぼそと呟くと彼の姿は一気に何処にでもいそうな人間の姿になった。
ふわふわとした癖毛に紫のマフラー。
薄紫の半袖のシャツにズボンと言うシンプルな格好だがそれがハンゾウを引き立てているようで…。
思わず見惚れていると、ハンゾウは私の頰を少しつねった。
「こら、でござる。話を始めるでござるよ?」
「うん…ははひへ」
ハンゾウはパッと頰をつねっていた手を離すと前屈みになって話した。
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明月 - 更新ありがとうございます!面白いです! (2018年7月20日 12時) (レス) id: 09d7ab452f (このIDを非表示/違反報告)
大蛇の芥子 - 明月さん» これからトウマくんの活躍に乞うご期待ください! (2018年2月18日 15時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
大蛇の芥子 - 明月さん» 返信遅れてすみません!ありがとうございます!ハンゾウが人間になったらこうがいいなって思った格好にしました!トウマくん可愛いですよね!私的にトウマくん大好きです!オロチ、ハンゾウ、トウマくんは推しキャラなので絶対出したいなと思って出しました! (2018年2月18日 15時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
明月 - トウマくんキター!! (2018年2月12日 1時) (レス) id: 09d7ab452f (このIDを非表示/違反報告)
明月 - オロチもハンゾウほどではないけど好きです! (2018年1月17日 14時) (レス) id: 09d7ab452f (このIDを非表示/違反報告)
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