３１*これでもハンターですから。 ページ34
そこで起こるレオリオとゴンの悲痛な叫び。
「一千万ジェニー！？」
「お金取るの！？」
更に息ぴったりなキルアとクラピカの呟き。
「それも」
「法外な値段だ」
トンパも目を丸くしていた。
「ヨークシンの超高級ホテルでも半年泊まれる！！」
受験生の間には明らかに険悪なムードが広がっていく。そんな中、私達二人だけは全く違う行動を取っていた。
「はい、これ」
「二人合わせて二千万ジェニーな！」
私がその場でさらさらと書き記した小切手を兄が受け取り、老夫婦に渡す。このくらいなら端金の域だ。
なんて思ってると、周りの受験生からの目線が痛い。いや、私も伊達にプロハンターやってないからね？
「はい、丁度受取りました」
「ありがとうございます」
こうして速やかに会計を終えた私達兄妹の後ろから、ゴンが困り顔で尋ねる。
「あの〜、そんな大金持ってない子どもは……」
「つーか、この連中がブルジョワ貴族の団体さんに見えるかぁ！？大人だって持ってねぇよそんな金！」
ゴンを遮って怒鳴るレオリオに、ジナーは落ち着いた表情で答える。しかしそれはまた、レオリオの怒りの燃やす薪となった。
「それではお泊めすることができません」
「あー結構だ！こんなボッタクリホテルに泊まるくれぇなら島で野宿した方がなんぼかマシだぜ！」
しかし、そんな彼を止める冷静な声が耳に届く。
「三日間」
「え？」
口を挟んだ金髪の少年は、淡々と状況を解説していく。
「問題は水だ。この規模の島では湧き水などは期待できないから、雨を待つしかない。この強い日差しの下では、2日と経たないうちに日干しになってしまう」
「それに……例え雨が降っても、次の試験を耐え抜くだけの体力が残るとは思えない。……でしょ？クラちゃん」
くるりと振り返ってそう尋ねれば、彼は小さく頷いた。それを見たレオリオは一瞬怯んだものの、威勢の良さはそのままに問う。
「じゃあどーすりゃいい！そんな大金夢の中でだって拝んだことねーぞ！」
と、その時。黙ってこの状況を見ていた老爺がようやく口を開いた。
「そんなお客様には、別のお支払い方法も考えてございます」
「別の？」
「とは？」
タイミング良く問いかけるハンゾーとクラちゃんに、彼は心做しか楽しそうに答えた。
「もちろん、現物です」
あー……なるほど。そういう事か。
一人合点がいった私は、改めて今年の受験生を不運に思うのだった。
３２*お宝探し、開始です→←３０*ホテルで一休み……なら良かったんですけどね。
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ライブラ(プロフ) - にゃこさん» 夏ちゃんは私のって認めたかな？にゃこちゃん？今の暇持て余した私がアイチなんて描いたらカオス必至だよ… (2015年6月8日 20時) (
レス) id: c52f1f8b7b (このIDを非表示/違反報告)
にゃこ(プロフ) - 近江 文月さん» いるけど何か (2015年6月8日 20時) (レス) id: 969d7b2c69 (このIDを非表示/違反報告)
近江 文月(プロフ) - にゃこさんいる！？もういない！？(感想じゃない←) (2015年6月8日 20時) (レス) id: 98c8ac3918 (このIDを非表示/違反報告)
にゃこ(プロフ) - ライブラさん» りーさんのけーちー ぶーぶー 駄目だよ何言ってんの描くんだよ (2015年6月8日 20時) (レス) id: 969d7b2c69 (このIDを非表示/違反報告)
ライブラ(プロフ) - にゃこさん» いや、もとは私のだし。最初お前シェイドに何の興味も示さなかったし。その時から、愛してあげてた私のもの。シェイド系は皆私のもの。にゃこちゃんが描くなら私描かなくていいよねやった。 (2015年6月8日 19時) (レス) id: c52f1f8b7b (このIDを非表示/違反報告)
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