２１*目覚めると、隣にいたのはまさかの彼でした。 ページ22
「ふわ、ぁ……」
差し込んで来た朝日の暖かさを感じた。それに伴いゆっくりと意識を覚醒させていく。
多分、もうそろそろ次の試験会場に着いた頃だろう。次はどんな試験が待ってるのかは分からないけど、とにかくお兄ちゃんに勝たないとな……。そんでもって特大パフェ……いや、新しく可愛い服を買って貰うってのもアリだなー。ま、別に金に困ってるんじゃないけど。
と、勝敗についてあれこれと思案してると、隣から静かな寝息が聞こえた。お兄ちゃん、まだ寝てるのかな？
「おーい、朝だ……」
顔をくるっと隣に向けた私は、そのまま硬直し、目前にあった人物の顔をまじまじと見つめた。
朝日に輝く金髪、整った顔立ち、昔よく目にしていた民族衣装。
そう、私の隣にいたのは――
――とあるクルタ族の生き残りさんだった。
男か女か分からないような可愛い顔をしてる彼は、寝顔もまた可愛らしく、誰かに目を付けられてもおかしくないレベルで尋常じゃないまでに犯罪的だった。
どうしてこんな状況にあるのだろう？確か、レオリオとクラちゃんが寝てたからその隣にお兄ちゃんが寝て、更にその隣に私が寝てた筈なんだけど。いつの間に起きてたんですか、お兄ちゃん。
しかも、更なる問題となっているのが、寝ぼけてたらしく、私がいつもの癖で“お兄ちゃんの腕に自分の腕を絡ませる”行為をしてしまった様で。
これ、他の受験生に見られたら完全に勘違いされるパターンじゃないか。でも、いくら私の寝相が悪いからって、お兄ちゃんがいなくなってその間を埋めようとするか？答えはノーだ。つまり、これは“誰か”が私をクラちゃんのすぐ隣にくっつけたのに違いない。
犯人は勿論アイツだっ……！！
「ふわぁ……」
「あ」
やばい、考え事してるうちにクラちゃんが起きちゃう。今すぐこの腕を解かないと、あらぬ誤解を受ける事になるぞ、私。早くしろ、私。大丈夫だ、この手を放して速やかにどけば――
ガチャッ
――ん、んん？
ガチャガチャッ
――あ、あれぇっ？
はは、おっかしいなあ。なんか私の手首が手錠拘束されてるなぁ？なんでだろう？しかもそのせいで腕を解けない……つまり腕を抜かなきゃいけないんだね？でもクラちゃん寝てるね？両手塞がってるね？
……ああ、そうか。手錠を引き千切っ……ううん、音が大きいし、何より力むから振動が伝わって起きちゃうって。だからここはそっと腕を引き抜いて――
２２*制裁が厳しいのは気のせいです。→←番外編*一人の少女の心の叫びなんて、一体誰に届いただろう？
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ライブラ(プロフ) - にゃこさん» 夏ちゃんは私のって認めたかな？にゃこちゃん？今の暇持て余した私がアイチなんて描いたらカオス必至だよ… (2015年6月8日 20時) (
レス) id: c52f1f8b7b (このIDを非表示/違反報告)
にゃこ(プロフ) - 近江 文月さん» いるけど何か (2015年6月8日 20時) (レス) id: 969d7b2c69 (このIDを非表示/違反報告)
近江 文月(プロフ) - にゃこさんいる！？もういない！？(感想じゃない←) (2015年6月8日 20時) (レス) id: 98c8ac3918 (このIDを非表示/違反報告)
にゃこ(プロフ) - ライブラさん» りーさんのけーちー ぶーぶー 駄目だよ何言ってんの描くんだよ (2015年6月8日 20時) (レス) id: 969d7b2c69 (このIDを非表示/違反報告)
ライブラ(プロフ) - にゃこさん» いや、もとは私のだし。最初お前シェイドに何の興味も示さなかったし。その時から、愛してあげてた私のもの。シェイド系は皆私のもの。にゃこちゃんが描くなら私描かなくていいよねやった。 (2015年6月8日 19時) (レス) id: c52f1f8b7b (このIDを非表示/違反報告)
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