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(佐久間side)
コンコンｯ
シーーーーーン
特に返事はない。
「あ、あの…大丈夫…？」
声がけにも返事はない。
んーと、起きてないだけかもだし呼びかけたいけど、俺は彼女の事をなんて呼べば良いんだろう…？
確か、名前は幸村A。
幸村さん？Aさん？Aちゃん？
婚約者に苗字で話しかけるのも変だな…年下だし、Aちゃんで行こう。
「Aちゃん…？大丈夫…？寝てるだけ？」
扉の先で、布の擦れる音と咳払いが聞こえた。
良かった、取り敢えずこの中には居るらしい。
『あ、あの…ｹﾞﾎｯ…大丈夫です。どうされました…ｳﾞｯ…』
明らかに大丈夫じゃなさそうな雰囲気。
声もガサガサだし、鼻も詰まってそう。
「ちょ、ちょっと開けるよ？」
『へ…？…ｹﾞﾎｯ、あの、本当にだ、大丈夫なので…』
ぜーーーたい、大丈夫じゃないでしょ。
佐久間も流石にそれは分かるよ。
女の子の部屋だからね、もう一回念押しして扉を開ける。
ガチャ
「へ…？」
初めて開けたAちゃんの部屋は、まるで物置部屋だった。
端に積まれた段ボール、妙に薄い、お布団。
天井には慎ましやかな豆電球。
そして、何より…
「は！？寒くない？？？？」
あたりを見渡しても、エアコンは勿論、暖房器具も存在しない。
足を踏み入れた床はひんやりとしている。
『そ、そゔですか…？なんか、暑い気が…しますけど…』
ハッと思い出して、彼女の枕元にしゃがみ込み、額に手を当てる。
恐ろしく熱い。
「え、嘘でしょ？いま何℃あるの？？？？」
『体温計…どこで、すか…？』
「た、たしかに…薬は？解熱剤は、どこ？」
『たぶん、ない、れす…』
「ここまで酷くなる前に買いに行けばいいでしょ！？」
『わ、わだし…お外出れない…ですし…ｺﾞﾎｺﾞﾎ」
「佐久間さんに頼めば良かったじゃん…薬くらい買って来るよ…」
『あ、えなくて…連絡先、知らない…し…』
全部佐久間が悪いじゃん…
俺は内心頭を抱える
「ってか、何でこの部屋エアコンないの！？おかしいじゃん…！！」
『ここ、納戸…だから…普通ない、れすよ…』
なんど？
なんどってなに？ここって狭いだけの部屋じゃないの！？
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ゆい - SnowMan全然知らないで読んだんですけどめちゃ萌えました… (11月25日 14時) (
レス) @page28 id: 8d474f6144 (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - りーぼーさん» お読み頂いてありがとうございます。ご心配おかけでしてごめんなさい💦わーーーー！ごめんなさい、dm解放してなかった…させて頂きました😆✨ (2021年11月4日 22時) (レス) id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
りーぼー - hannさん、はじめまして！占ツク読ませて頂きました！大好きな推しのお話だったんですが最初は佐久間くんが意地悪だったのでどうなるか心配でした😭あ、実はTwitterのメッセージ送ったの私なんですがdm送る場所がなくてこちらに返信しました！ (2021年11月4日 22時) (レス) id: 0035580915 (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！泣けたって言われるのめっちゃ、嬉しいです！自分の小説は泣けるか分からなくて…ほんと、たくさん褒めて頂いてありがとうございます…！励みになります… (2021年10月22日 22時) (レス) id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - はなみさん» コメントありがとうございます！佐久間さん、リアルでも納戸知らなそうだな…？と思いついたネタです笑 佐久間さん、どんどん絆されていきますよ〜！ (2021年10月22日 22時) (レス) @page44 id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hann
| 作成日時：2021年10月12日 10時
