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(佐久間side)
「んぁ…」
久々に飲んだお酒で頭が痛い。
昨日はやっと迎えた千秋楽の打ち上げで、佐久間さんにしては飲んだからなぁ…。
あれ、側で誰か泣いている…？
それにベッドが硬い…
違和感を感じて目を開けると、
俺が寝転んでいる場所はリビングで、目の前で蹲って泣いているあの子が居た。
なぜかパジャマのままである。
？？？？？？？？？
脳みそに疑問符が乱立する。
何から何まで理解できない。
俺は何でここで寝てるの？
何でこの子、パジャマなの？
そもそも、何で泣いてるんだ？
「え…？なんで泣いてるの…？」
口から出たのは一番大きな疑問。
俺が起きた事にビックリした様子の彼女は、目をまん丸に見開いて此方を見た。
そして、怯えたような表情をする。
『え、あの、ﾋｯｸ…ご、ごめんなさい…』
子供みたいにしゃくり上げながら謝ってきた。
あまりにも可哀想で「慰めてあげたい」と思ったが、俺は彼女に優しくは出来ない。
ここは心を鬼にして、強めの口調で言う。
取り敢えず、理由は聞かなきゃ。
「なんで泣いてんの、って聞いてるんだけど。」
俺の強めの言葉に更に悲しそうな顔をした彼女は、無言で俺の座っている床を指さす。
は？って思って、床を見ると、俺の下敷きになっている振袖。
これって、確か彼女が初めて会った日に着てた…よな…？
うわっ、破れてるじゃん。
てか、状況からして破ったの俺じゃん。
謝らなきゃって勿論思ったけど、引き際が分からなくてなってしまった俺は尚も冷たい言葉を掛けてしまう。
だって、いまこの瞬間は俺にとってチャンスなのではないか？
ここで彼女の心を折れれば、俺の勝ちだ。
嫌な考えが頭をかすめた。
「着物一枚でそんなにビービー泣かないでよ。」
俯いた彼女がビクッと震える。
「別にさ、お見合い用に誂えた着物なんて買い直せばいいじゃん？」
親父からカードもらってんでしょ？と笑ってみせる。
上手くいきそうではある。
でも頭のなかで「もう辞めろ」と警鐘が鳴り響く。
彼女はフリーズしたままだ。
「あ、じゃあさ！君が俺の望み通り、諦めて出てってくれるならさ、この着物買い直してあげるよ？」
だから、泣き止んだ上で出て行きなよ。
そう言い切ると、蹲っていた彼女がのそりと立ち上がった。
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ゆい - SnowMan全然知らないで読んだんですけどめちゃ萌えました… (11月25日 14時) (
レス) @page28 id: 8d474f6144 (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - りーぼーさん» お読み頂いてありがとうございます。ご心配おかけでしてごめんなさい💦わーーーー！ごめんなさい、dm解放してなかった…させて頂きました😆✨ (2021年11月4日 22時) (レス) id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
りーぼー - hannさん、はじめまして！占ツク読ませて頂きました！大好きな推しのお話だったんですが最初は佐久間くんが意地悪だったのでどうなるか心配でした😭あ、実はTwitterのメッセージ送ったの私なんですがdm送る場所がなくてこちらに返信しました！ (2021年11月4日 22時) (レス) id: 0035580915 (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！泣けたって言われるのめっちゃ、嬉しいです！自分の小説は泣けるか分からなくて…ほんと、たくさん褒めて頂いてありがとうございます…！励みになります… (2021年10月22日 22時) (レス) id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - はなみさん» コメントありがとうございます！佐久間さん、リアルでも納戸知らなそうだな…？と思いついたネタです笑 佐久間さん、どんどん絆されていきますよ〜！ (2021年10月22日 22時) (レス) @page44 id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hann
| 作成日時：2021年10月12日 10時
