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(佐久間side)
ダッシュで薬局まで向かい、色々買い込んだ。
玄関で少し息を整えて、忍足で寝室へ向かう。
ガチャ…
出来る限り音がしないように扉を開けたが、Aちゃんはパチリと目を開けて上半身を起こそうとする。
『あ…佐久間、さん…ごめんなさｯ…ｺﾞﾎｯ…』
「うわぁ、大丈夫、大丈夫だから！寝てて！！！」
フラフラと起き上がる彼女を布団の中に押し込める。
「取り敢えず、熱測ろっか？」
コクンと頷いた彼女に体温計を手渡した。
その間に、彼女の為に買ってきた食料品を並べる。
「どう？ゼリーぐらいなら食べれそう？」
Aちゃんはフルフルと頭を振る。
「んー、じゃあ、取り敢えずこれは飲もっか。」
と経口補水液を手渡した。
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
電子音がして、彼女が体温計を取り出す。
表示画面を見た彼女は顔を顰めた。
ズイッと覗き込むと、
「うわ、39.3℃…？」
買ってきた解熱剤を取り出して、渡す。
「本当は何か食べた方が良いんだけど、食欲ないなら取り敢えず飲んじゃいな？」
大人しく薬を飲む彼女から、飲み終わったペットボトルと薬のゴミを受け取る。
「ほら！横になって？佐久間さんが、冷えピタ貼ってあげるからね〜！おでこ出して？」
冷えピタを剥がして構えると、熱で潤んでいた彼女の瞳から涙が溢れた。
「え、えぇ？どぉしたの？佐久間、また酷いこと言った？」
『ち、ちが…ｸﾞｽﾞ…あの…ごめんなさ…』
「うん？」
『あ、その…母様を…思い出して…』
「………うん。」
『私が…小さい頃、熱を出すと…こうやって看病、してくれたなって…ｽﾞｯ」
そっか、形見って言ってたもんね。
この言い方だと、Aちゃんが小さい頃に亡くなってしまったのかなぁ…。
「うん…そっか…、お母さん、Aちゃんが寝込むと、他に何してくれた？」
『わた、しが…寝るまで…手を握ってくれた…』
「じゃ、今日は佐久間がしてあげる。」
閉じ掛けてた目を見開くAちゃん。
『さ、くまさん…今日は凄く…優しいですね…？』
「あのねぇ、佐久間だって鬼じゃないの。」
『んふふ…知ってますよ…優しいです…』
佐久間は…優しくなんてないよ、自分勝手だよ。
弱ってる君を突き放せないだけ。
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ゆい - SnowMan全然知らないで読んだんですけどめちゃ萌えました… (11月25日 14時) (
レス) @page28 id: 8d474f6144 (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - りーぼーさん» お読み頂いてありがとうございます。ご心配おかけでしてごめんなさい💦わーーーー！ごめんなさい、dm解放してなかった…させて頂きました😆✨ (2021年11月4日 22時) (レス) id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
りーぼー - hannさん、はじめまして！占ツク読ませて頂きました！大好きな推しのお話だったんですが最初は佐久間くんが意地悪だったのでどうなるか心配でした😭あ、実はTwitterのメッセージ送ったの私なんですがdm送る場所がなくてこちらに返信しました！ (2021年11月4日 22時) (レス) id: 0035580915 (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！泣けたって言われるのめっちゃ、嬉しいです！自分の小説は泣けるか分からなくて…ほんと、たくさん褒めて頂いてありがとうございます…！励みになります… (2021年10月22日 22時) (レス) id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - はなみさん» コメントありがとうございます！佐久間さん、リアルでも納戸知らなそうだな…？と思いついたネタです笑 佐久間さん、どんどん絆されていきますよ〜！ (2021年10月22日 22時) (レス) @page44 id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hann
| 作成日時：2021年10月12日 10時
