今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:16,215 hit
小｜中｜大
「…確か、新しい仲居さん、ですよね。女将の、知り合いの」
「はいそうです。三崎Aと申します。今日はご挨拶をと思って」
「そうですか。ごめんなさい、母は今、ちょっと出てて」
「そうだったのですね。では、お母様にはまたあとでご挨拶に伺いますね」
「ご、ごめんなさい。私人見知りがひどくて。
で、でも、Aさんは年も近いし、よかったら仲良くして、くだ、さい」
最後のほうはとても小さくか細い声ではあったが、静かな部屋の中ではそんな声でさえいとも簡単に聞き取ることができた。
「はい、よろしくお願いしますね」
「よ、よろしくお願いします」
そう言ってぺこりと頭を下げた。
下げる直前に見えたのは少し嬉しそうな顔だった。
ワクイナナカ ページ8
１０月１１日 １３：０５
「失礼いたします」
「はい」
返事が聞こえたのを確認してから私は襖を開けた。
そこにいたのは涌井奈々華様。18歳の高校生だ。
目の下のほくろがかわいらしい。
母親と一緒に来ていたはずだが、母親の姿はなかった。「…確か、新しい仲居さん、ですよね。女将の、知り合いの」
「はいそうです。三崎Aと申します。今日はご挨拶をと思って」
「そうですか。ごめんなさい、母は今、ちょっと出てて」
「そうだったのですね。では、お母様にはまたあとでご挨拶に伺いますね」
そう言うと奈々華様は小さくうなずいた。
そして、来ているスカートの裾をぎゅっと握りながら言った。
「ご、ごめんなさい。私人見知りがひどくて。
で、でも、Aさんは年も近いし、よかったら仲良くして、くだ、さい」
「はい、よろしくお願いしますね」
「よ、よろしくお願いします」
そう言ってぺこりと頭を下げた。
下げる直前に見えたのは少し嬉しそうな顔だった。
・
たくさんの評価、お気に入り登録、コメントとても励みになります。
不定期更新ではありますが、できるだけ三日に一度は更新できるようにしているのでこれからも読んでやってください。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nana.(プロフ) - ユメさん» うわあありがとうございます(´;ω;｀)これからが推理本番なのでぜひぜひお楽しみくださいｗｗ (2020年9月13日 21時) (
レス) id: a61327b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - すげー面白そう！（違った…既に面白かったわ…） (2020年9月13日 17時) (レス) id: e02f1d7237 (このIDを非表示/違反報告)
華/蘭華(プロフ) - 「ううああい」は「許さない」…？そうだとして、喧嘩した内容って何だろう…将来のこととか…？ (2020年9月4日 7時) (レス) id: ef80f36aaf (このIDを非表示/違反報告)
華/蘭華(プロフ) - 奈々華様は確実に母に怯えてますよね…何故だろう…立花様と華恋様は元恋人だったと考えるのが妥当でしょうか… (2020年9月2日 16時) (レス) id: ef80f36aaf (このIDを非表示/違反報告)
戯言お化け(プロフ) - 「私が指したのとは逆方向に歩いていった」か……それに、怯えているような行動……つまり、奈々華様は母に怯えている……？ (2020年8月9日 21時) (レス) id: c63b7311fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nana. | 作成日時：2020年7月14日 21時
