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「これは近距離や中距離で活躍する武器！機動力重視で作られていて、持ち運びも楽！拳銃よりも火力が高いし、なにより連射が凄いの！やってみせようか！」
「ええ?!それは止めてください！」
商品への熱量が凄いなあ。実際に撃ってみせようとするぺいんとさんを慌てて止める。サブマシンガンは室内戦に向いているようで、屋内よりも室内で戦うことが多い僕にとってはぴったりの武器だった。値段を見て、自分の財布の中身を確認する。
雷が落ちるようなショックを受けた。足りない。全然足りない。
「お金足りないの?じゃあ、これは無料であげるよ！」
「いいんですかぁ?!」
「うん！だって情報屋ってすごい大変なんでしょ?俺の友達もやってて、よくお金を貸してくれって頼まれてたんだよね。だから、いいよ！その代わりに次に会ったときは別の商品を買っていってね！」
「ありがとうございます！」
申し訳ないという気持ちでいっぱいだが、今は嬉しい気持ちの方が勝ってしまった。。ぺいんとさんから手渡されたサブマシンガンが新品で、その黒い体が太陽の光を反射している。
「ちなみに、そのサブマシンガンはMP5っていうんだ。命中精度が高いんだよ。だから、テロ対策でいろんな国の幹部の人たちが使ってるんだ！」
「めっちゃ詳しいですね！」
「頑張って調べたんだよ〜」
凄い、カッコいい。頑張ってね、と笑うぺいんとさんの声援に励まされた。
「じゃあ、僕はこれで。ありがとうございました！」
「また会おうね〜！次は俺の仲間も紹介するよ！」
正直、しばらく皆と会っていないから寂しかった。その寂しさもぺいんとさんの明るさのおかげで少しは緩和された気がする。また会えるといいな、と思いながら僕はラミンの城へと向かって再び歩き出した。
「ぺいんとさーん！僕のサブマシンガン知りませんか?MP5なんですけど、ここら辺に置いていた記憶が...」
「...え、値札がついてあるやつ?」
「はい！昨日買ったばかりの新品です！」
「あ、俺、普通に商品かと思ってさっきのお客さんに無料であげちゃった...」
「えええええ?!!嘘でしょ?!」
終。
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葡萄。 - みるひかさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると自信に繋がるので嬉しいです。これからも楽しんでいただけるよう、頑張ります!! (2021年4月5日 16時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
みるひか(プロフ) - 完結おめでとうございます！ストーリーの展開が面白く、情景の表現も綺麗で読みやすかったです。番外編・外伝の更新も是非頑張ってください！ (2021年4月4日 23時) (レス) id: e1eab5f988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2021年3月17日 19時
