三章「偽者の祈願」続き ページ2
・宗教、神様については全て捏造です。不快に思われましたら、変更させて頂きます。
これは俺の昔話。
両親(あの人達)はとある宗教の信者だった。そのもとに子供としてやって来た俺は、言わずもなが、ある書物を進められる。「聖書」とかかれた青色の本。分厚くて、中身も文字だらけで、到底読む気が起きなかった。
だけど、知りたかった。
二人は毎日同じ時間になると、何処かへ出かけていく。二人は夜、寝る前に何処か遠くを見つめてお祈りをする。二人はいつも肌身離さず十字架を首にかけている。
どうして何時も同じことを繰り返しているのか、ただ知りたかった。
「知りたいなら聖書を読みなさい」
と父さん(あいつ)に言われて、俺は仕方なく聖書を読んでみることにした。
そこに書かれていたのは「神様」の存在だった。
神様がいるから、俺らは平和に暮らせている。
「本当に平和なの?」
神様がいるから「時間」が動いて「命」が廻る。
「時間って、そもそも存在すらしてないんだよね?」
神様がいるから。
いろんなことができる。
簡単に訳すと、そういうことが書かれていた。馬鹿馬鹿しい。最初はそう思っていたけど、成長するに連れて親の影響もあってか、俺は「神」を信じるようになった。
神様がいるから良い出来事が起きて、悪い出来事が起きる。だけど、行いが良ければその悪い出来事はやってこない。そう、母さん(あの人)は言った。
だから、俺はその言葉を聞いた日から、良いことをしようと思って頑張った。一人だとくじけてしまいそうだったから、親友と一緒に、たくさんのことをした。
一緒に小鳥を助けてあげた。
一緒にゴミ拾いをした。
一緒にお手伝いをした。
一緒に勉強をした。
一緒に感謝を伝えた。
一緒に困っている人を助けた。
一緒にいじめを止めた。
一緒に。
二人で頑張った。悪い出来事が起こりませんようにって神様にお願いしながら。
"二人で"頑張ったんだから、"二人で"良い行いをしたんだから。
悪い出来事なんて、俺にも親友にも降りかからない筈でしょ?
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
「実況者」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葡萄。 - りゅうかさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年10月1日 12時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
りゅうか - これ、すごく面白いです!更新頑張って下さい!応援してます! (2020年9月30日 18時) (レス) id: bcaef78a16 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - 夜さん» お好みにあっていた様で良かったです!!私は髪、私は髪...(動揺) (2020年8月17日 12時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - 神ですか？？？？好きです… (2020年8月17日 10時) (レス) id: 0de64ad68c (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - るーさん» 何時もありがとうございます!!めっちゃ更新頑張ります! (2020年7月15日 16時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年7月12日 14時
