男らしい姿 ページ16
私はオッパと一緒に車に乗っている。
運転しているオッパはついつい見惚れちゃう。
しばらくオッパを見ていると、
WZ「なに見てんだよ…」
『えっ、いや、オッパも運転するんだなって』
WZ「いや、そりゃするよ。」
いつも司令室にこもってるからそうは思えない。
1時間ぐらい車に乗った。
WZ「ついたぞ。」
私は久しぶりに屋敷へ戻って来た。
WZ「うわっ、草だらけ。」
家にはもう一人もいないから草があちらこちらから生えてて前の家とは大違いだった。
爺やももう会ってない。今どうしてるのかも分からない。
『はいろっか。』
WZ「おう。」
私は玄関から入りとことこ歩いた。
WZ「その裏庭はどこにあるんだ。」
『まだ向こう側かな。』
長い廊下をヒールを鳴らしながら歩く。
『ここの扉を開けた先だよ。』
私は扉を開けた。
WZ「随分広い…な。」
ここも本当に久しぶりに来た。
『あれ、ここらへんにあるはずなんだけど…
あっ、これだ。』
私が目線を向けると
そこにウジオッパもここに来た。
WZ「これがその花。」
『うん、うわぁー、最後に見た時よりへたってるね。』
私は花を撫でながら言った。
WZ「お前は本当に死ぬのか。」
『そうだね。試しにやってみる？』
WZ「なにを。」
私は花びら1枚を全てちぎらず少し違った。
WZ「っ、お前！」
『うっ、いった。』
頭に少し強い衝撃がきた。
私は足から崩れた。
WZ「お前バカかよ。」
ウジオッパは、私を支えてくれてたみたい。
『大丈夫…慣れっこだよ。』
私はバカな行為をしたな。
WZ「本当なんだな。」
『うん、本当だよ。そろそろ行こっか。みんな待ってると思うしね。』
WZ「そ、そうだな。」
ウジオッパに支えられながら私は立った。
WZ「なんか…ありがとうな。」
『なんで？笑笑私は何にもしてないよ。』
ーーーーーーーーーー
私たちは来た道を歩く。
『それにしてもあんまり中は変わってないな。』
WZ「こんなに高いんだな。どんだけ金持ちだったんだよ。」
『全然だよ！まぁー、親が社長で金には困ってなかったかな。唯一親は私は私を嫌ってたみたいだね。いや、義理の親だね。』
WZ「そう…か。」
ウジオッパは表情を一切変えなかった。
ピタッ。
ウジオッパが突然止まった。
『どうかしたの？』
WZ「誰かいる。」
『えっ、嘘。』
私たちは辺りを見回した。
しかし周りはあまり明るくないためあまり見えない。
どこにいる。
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作者名：はんな | 作成日時：2018年6月10日 20時
