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ふふふ、あの時の翔さんのダメっぷりったらなかったね
噛みしめるような笑い声がして、
私をちらっとだけ見て、確認してる？
でもきっと
目の奥の優しい日の光は、きっと夢のあの日を思い出してるんだ
嬉しい。胸がぎゅっとなる。
距離、置いてみようか
…途端に距離の大きさを感じて、気づく。
思い出される声が、わたしに歯止めをかける。
二宮さんがぐっと遠くにいる気がする。
わたしがこの暖かい世界にいるのは、違う。
一歩引かないと、だめだ。迷惑だと思ってるのは間違いない。
「もう、お邪魔しませんので」
そう思ったら、声が震えて出た。
「……」
二宮さんが苦笑いでわたしを見る。
ぼうっとした目が、焦らせる。この言葉はグレーゾーン？どうしよう？
頭がいっぱいになって、ああ、喋れなくなってきた
「あ、スタジオが」
「Aってさ、なんだろ、すぐ遠くなるんだよな」
はあ。
幻滅、された？
遠くなる？
遠くなるのは、あなたたちの方。
「え…」
「…話し方の問題なのかな……そのさ、異常な線引きは何？」
二宮さんの目が、鋭くなる。
「俺はどういう立ち位置で喋ったらいいのよ、顔見知り？」
「…」
「あいにく顔見知りと飯食おうとも思わない」
「線引きなんて」
「ねえ？分からないんだよね？俺らとの付き合い方、そうでしょ？」
「……」
潮が、引いていく。
波が、遠ざかる。
言い返す言葉は、消えていく。
「仲良くできたらいっかー、って俺はかるーく思ってたけどね、Aはどうやら違うのよね？」
二宮さんは、終止符を打とうとしてる。
わたしの、いい加減でわがままな関係に。
「Aは賢いんだよね、距離感を感じ取ってくれたりそれはすごく有り難いのよ、でもね」
「……」
「その、距離感測ってそれ保ってってしてるA、すごく嫌いなんだよね」
ぎゅう、と無意識に手に力が入る。
ああ、引いていく。
……言ってもいい？
付き合ったころはそうでもなかったけどさ
どんどん苦しいって思うんだよ、最近。
近くにいると、離れられなくなって、束縛とかじゃないのに、なのに
怖くなる。Aが。
部屋を出たのは、わたしだった。
彼は、まだ何か言いたげだったから、辛かった。聞きたくない。
わたしが怖くなったきっかけとか？理由とか？そんな話をするんだって思ったから。
明日が見えない。
わたしには、あの部屋しかなかった。
でも彼がそう思ってるなら、出なきゃ。
荷物をまとめたバッグを見て決めた。
邪魔しない。
続く
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はんくろ(プロフ) - 嵐☆ピカンチさん» あらま！ありがとうございますー（＾ν＾）とってもゆっくりな更新で申し訳なくなるんですが、このコメントでまた！元気を取り戻したいかな！なんて！いやいや、支えになります。考えて書くと一話に収まらないのでしゅぱっと書くようにしてますー頑張らねば！ (2014年10月30日 21時) (
レス) id: c84f86d906 (このIDを非表示/違反報告)
嵐☆ピカンチ - こんにちはo(^▽^)oこのお話めっちゃ大好きですo(^▽^)oめっちゃ面白いですo(^▽^)o続き楽しみにしてますo(^▽^)o更新頑張ってください(^O^) (2014年10月30日 16時) (レス) id: 1cd24c1e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はんくろ | 作成日時：2014年2月16日 8時
