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お兄ちゃんのお葬式が終わった次の日
私はお母さんに殴られた
「どうして一颯が死ななきゃいけなかったの」
「どうしてお前が残ったんだ」
「どうして、どうして、どうして」
お母さんは、私を殴りながらずっと理由を聞いていた
そんなの、私が知りたいのに
私が1番そう思っているのに
そんなこと、声には出せなかった
お父さんは、親戚の人達に挨拶をしたりするので忙しいのか、今は家にいないから止めても貰えない
類や寧々たちにも声は届かないし、お母さんを止めてくれる人はいないと、そう思った
『おかあさっ!も、やめて!』
できる限り大きい声で反抗した私を見て、お母さんは殴る手を止める
やっとやめてくれた……そう思うと、安心して涙が出てきた
お母さんは、呆れたような顔をしていた
私でもわかった
これは、親が子供に向ける顔じゃないってこと
「……もういいわ。お前なんて」
冷たくそう言い放ったお母さんは、お母さんじゃないみたいだった。
なんで、どうして、なにがあって
お母さんは出ていった
お前なんか要らないって言って
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灰朴(ハイボク) - koryi(’-’*)♪さん» 神なんて、ありがとうございます!更新、楽しみにしていてください! (2023年3月12日 8時) (レス) id: 6db389196a (このIDを非表示/違反報告)
koryi(’-’*)♪ - 控えめに言って神。神作品をありがとうございます!!更新楽しみに待ってます! (2023年3月9日 18時) (レス) @page1 id: 69229b7fff (このIDを非表示/違反報告)
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