宝石と七つの世界 part2【合作5人】

45話 朝食 ページ11

カエデside

次の日の朝。

僕は、スーに起こされた。

スー「ちょっと、いつまで寝てんのー?もう朝だよー」

スーは、そう言いながら嘴で僕を抓ってくる。

これが地味に痛くって、起きた。

スーに連れられて食堂に行くと、昨晩と似たような有様。

ルピー二が指揮を執り、朝食の準備をしていた。

ルピー二「あら、やっと起きましたの?遅いですわ」

ルピー二は、僕とスーを見ると言い放った。

スーはごめんごめんと謝りながら席に着いた。

僕も座り、一斉に朝食を食べる。

今日の朝食はパンだった。

朝食を食べながらスーと雑談する。

すると、僕達より早く食べ終わったルピー二が話かけてきた。

ルピー二「そういえば。王宮図書館に行くみたいなことを昨日言っていましたけど、本当に行くんですの?」

何だか、少し不機嫌なようだ。

否、不機嫌というよりは、少しばかり悲しそうな雰囲気だった。

カエデ「勿論、行くよ。僕は、一刻も早く皆に会いたいんだから」

ルピー二「そうですの」

ルピー二は、しばらく思案していたようだったが、やがて話した。

ルピー二「…もし、王宮で女王に会えたら…彼女を救ってあげて下さいな」

そう言うルピー二の声は、いつもよりか細い声だった。

そして、ルピー二はそれ以上何も言わずに食堂から出ていった。

カエデ「ルピー二って、過去に何かあったの?」

少々無粋かもしれないが、僕はスーに聞いた。

スー「色々、あったんだよ」

スーは、そんな返事しかしなかった。

まあ、来てまだ2日の僕になんて、話すべきではないだろう。

それでも、少し気になった。

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