2ページ ページ3
A視点
ぐううぅぅうぅう……
自分でもびっくりするほどでかい腹の音が鳴る。
『早くピザ食べてぇなあ〜、警備の仕事するだけでタダでピザ食えるとか最高だろ!』
ルンルン気分でキッチンに行くと、よく嗅ぐいい匂いがしてきた。
『あーーやばい早く食べたい、何味残ってるかな』
今見えてるピザは、1枚、2枚、3枚…
結構余っていた。食べ放題やん…!
『警備もするし残飯処理もするとか、有能すぎるなぁ〜』
自分のことを軽く褒めつつ、ピザを数枚持って警備室に向かう。
ガタッ
『……』
ん?ガタッ?…ネズミか…?
『ハァーイネズミちゃん、お前に寄越すピザはどこにも…』
「誰がネズミだって?」
…え、
人間…?いや人形か…?
『………』
これはまずい。流石に警備員が残っているワケはなかろうし、人形も整備中のハズだ。
だとしたらここにいるヤツは、不審者もしくは幽霊…
幽霊はいないとは否定しきれない、ここはちょっと特殊な店だ。
でも幽霊なら気づかないフリをしておけばまぁ多分なんとかなる。ならないだろうけど。
だが問題は不審者だった場合だ。普通に困る。
いつもだったらバールを警備室に持ってきているが、生憎ここはキッチンだ。
あるとするなら精々包丁くらいだし。
でも不審者が凶器を持っていないとは言い切れない、包丁を取り出す仕草なんかしたら
即刻殺 られる。
ゆっくりと、足音を立てないように、静かに…
「bye」
……怖…
byeってなに…?さよならって何…?こっわ…
不審者なら何もしないわけにはいかないが、自分の命第一なんで…
静かに、ピザを持ったまま警備室に戻った。
恐怖より食欲が勝つもんなんだな…
そしていつのまにかもう4時、電力はほぼホールに行っていて使ってなかったので50%も残っていた。
電力が残ってるって凄く安心するね…
さっきのbyeの奴はとりあえず幻聴ということにしておいた。
そうじゃないと後二時間もやってらんないからね…
[06:00]
『やっと6時か…』
今までこんなに6時の鐘で安心したことはないよ…
『あ、電話に次のシフト言いに行かなきゃ。』
少し早足で、いつもより静かな店内を後にした。
━━━━━━━━━━━━━━━
byeマンってなんなんですかね…
決めてないからもう出てこないかも()
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←1ページ
ラッキーアイテム
fnaf
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:惨めなみじめーの | 作成日時:2023年11月2日 16時