【小説版】Honey joker (ページ24)

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世葉「22話ー。」ページ24

「…ふーん、」

誰も居ない静かな教室。
ｽﾏﾎの電源を落とし耳からｲﾔﾎﾝを外して頬杖を付く。

今し方、俺達ﾊﾆｼﾞｮのﾗｲﾊﾞﾙとでも言うべき存在であるｱｸｱの新曲を聞き終わった所だ。

ｱｸｱとは女子三人組の4年目突入した有名な大人気ﾕﾆｯﾄ。
俺の様なﾗｯﾌﾟやﾃﾞｽﾎﾞといった役職は無く直接のﾗｲﾊﾞﾙは居ないが、歌を歌う同業者として見ればその歌唱力は認めざるを得ない。

もう既にﾀﾞﾌﾞﾙﾐﾘｵﾝを達成したそれはｺﾒﾝﾄまでも既に職人たちの手によって更なる彩りが加えられていた。

「参ったな。」

自嘲的な笑みを漏らす。
これはもう素直に拍手を送るしかないだろう。

ぱち、ぱち、と間があるねっとりとした拍手を送った。

それは響も残さず無機質に教室の深い静けさに飲み込まれていった。

外はもう暗い。
帰ろう。

かたり、と音を立て立ち上がる。
机の脇に掛けてあるｽｸﾊﾞを肩に引っ掛ければ、これからこのｱｸｱと真っ向勝負するにはﾊﾆｼﾞｮはどう変化すれば良いのかを思案した。

ふらりふらり、と揺れながら考えを巡らす。

しかし、これだけの差が付けられる最もな原因は恐らく、時間。

昔から居る人気ﾕﾆｯﾄ。
ﾌｧﾝは初期の頃から今この瞬間も増え続けているのだろう。
4年と言う年月の経験の差も大きい。

それに対してﾊﾆｼﾞｮはまだ出て来たばかり。
ﾌｧﾝは今急増中と言えるだろうが、まだ古株には敵わない。

「さぁて、どうすっかな。」

取り敢えず今日も都の美味しい御飯でも食べて一回落ち着きますかな。

ｽﾏﾎを起動させて手短にﾒｰﾙを作成に送信する。

帰った頃には美味しい御飯が出来てると良いな。

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都くん主婦や。

何だろう、
世葉と半同棲、的な？

景ちゃん都の事知っててｵｰｹｨ。

短くてごめんなさい。

それと放送でもっと暴れたかったんだけど、ｱｸｱ編(仮)行くようなので切りました。ごめんね、むんちゃん!!!!