34話 ページ34
結局あの後はAちゃんからの折り返しはなくて、代わりに「電話でれなくてごめんなさい」とメールが送られて来て、タイミングがよくないんかなってなんとなくその日は誘えへんかった。
その後何回かメールや電話のやりとりをして、「お疲れさん」「頑張れ」「元気にしてる？」なんてとりとめもない会話をして、気がついたらあっという間に1月ももうすぐ終わる。
「賢志郎、昼ごはんどうする？何人かでAちゃんの働いてるカフェ行こか言うてるけど」
「……んー？…そう、やねぇ…」
俺も行こかな。
そう答えようとしたとき、
「Aなら今日は休みらしいで」
「………………」
後ろにいたゆずるがごく自然にそう言った。
「え！A休みなんかー！まじか！」
めっちゃ残念そうに崩れ落ちる山名くん。
山名くんの呼ぶそれとは違うくて、
なんか、モヤモヤしてしまう。
あの二人もメールしてんのか。
もしかしてAちゃんはゆずるが好きなんかな。
もしそうやったら俺勝ち目ないやん。
あのキラースマイルされたらどんな女の子も…
さらっと自然に彼女の名前を呼ぶゆずるが
めちゃくちゃ羨ましい。
「賢志郎……大丈夫か？」
黙り込んでだ俺を心配してる水田くんに「うん、俺も行くわ」と笑顔で返す。
ちゃんと笑えてたか分からんけど。
Aちゃんはゆずるを好きなんじゃって思ってしまってからはそんな何気ないメールも送るのをやめた。
彼女の迷惑にはなりたくなかった。
そんなこと思いつつもほんとは俺のこと見て欲しくて、諦めるなんて到底できないのに……
そんな時やった。
とどめを刺すように街で、二人の姿を見たのは。
「…………お似合いやなぁ…」
ボソッと呟いた言葉に勝手に一人で傷ついた。
楽しそうに並んで店から出てくる姿はどう見ても恋人同士にしか見えなくて、
初めて見る二人並んだ姿に身体がその場で動けなくなった。
「………………まいったな、」
やばい、…これは、
「…………結構、きついなぁ…」
こんなんなら、本気にならんかったらよかった。
あぁ、俺ってタイミング悪い。
こんな時でさえAちゃんの笑った顔が頭から離れなくて、
「女々しいなぁ、おれ」
こんなんなっても、まだ、全然、
きみを諦めれそうにない。
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ちゅん(プロフ) - リタさん» リタさん。かなり前にコメントくださってたのに返せなくてごめんなさい。河井さんが実は重要な人物だったりします＾＾更新しましたので読んでくださると嬉しいです。 (2019年9月24日 21時) (
レス) id: 722850fb8f (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - なむなむさん» だいぶ前にコメントくださってたのに返さなくてごめんなさい。嬉しいコメントありがとうございます^ ^更新しましたので読んでくださると嬉しいです。二人の行く末を見守ってください＾＾ (2019年9月24日 21時) (レス) id: 722850fb8f (このIDを非表示/違反報告)
リタ - めちゃめちゃキュンキュンします！健気！でもゆずるくんと今後どうなるのかも気になるし胸が痛くなるけど、それ以上に川西さんがかっこよすぎます更新待ってます(>_<) (2019年2月7日 0時) (レス) id: becfb912c1 (このIDを非表示/違反報告)
なむなむ - 更新待ってます！めちゃくちゃキュンキュンして早く2人の恋がかなってほしいです！ (2019年1月6日 15時) (レス) id: e31a65da9f (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - おこめさん» おこめさんごめんなさい〜(T . T)止まってますがちょっとずつ貯めて更新を企んでます^_^365日ばかりに力が入ってしまい反省です(T . T)更新頑張ります！また遊びに来てください(^^) (2018年12月9日 14時) (レス) id: 722850fb8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅん | 作成日時：2017年12月19日 9時
