4話 ページ4
Aちゃんの言ってることが理解できず、そのまま固まってると、「どういうこと？」とゆずるが代わりに訊いてくれた。
「あたしが小さい頃あったことあるんです」
「え、そうなん？」
覚えてないん？と言いたげなゆずるの視線を感じつつも、俺はAちゃんから目が離せなかった。
そんな俺に秋山くんが、
「ほら、昔俺らと和牛でトークライブやったやん？そん時俺の家族も来てて、夜の部までの休憩時間あったやん？あん時…」
「…………え、……あ、」
思い出した。
頭に浮かんだ、ちっちゃくて可愛らしい学生服の女の子。
「思い出した？…賢ちゃん」
“賢ちゃんっ！”
頭の中でニコッとその女の子が俺に呼びかけた。
覚えてる。
秋山くんのいとこで、しょっちゅう観に来てくれてた。
あの日は空いてる時間に遊び相手になってほしい言われたんやっけ。
よく笑う、笑顔が特徴的な女の子。
「…………あ、………お、…大きくなったねぇ」
そんな言葉しか出てこない。
びっくりなんてもんじゃない。
あの小さくて可愛らしかった少女は
大人の女の人になっていた。
「ふふ、やっと思い出した？」
そう言って笑ったAちゃんから、目が離せなかった。
「もう、すっかり忘れてるんやもん！ひどいなぁ」
「…ご、ごめんなぁ？まさかこんな綺麗になってるとは思ってなかったわ」
「あはは、川西さん褒め上手ですね」
いや、ほんまやで。
すごく魅力的な女の人になって、
昔とは別人のような微笑みに言葉の先すら出てこない。
ただただ、「そうかぁ、」とか「びっくりしたわぁ」とか感嘆の声ばかりで、
呆気にとられてる俺をまた可笑しそうに笑うから、
さっきから胸のあたりがキリキリ痛い。
「だって最後に会った時まだ学生やったよなぁ？」
「はい、あの時は…高校んときやから、18歳でした！」
「初めて会った時は中学生やったよなあ」
そうか、あれからもう8年も経ったんやな。
まだ15歳だった少女は綺麗という言葉さえちんけに思えるほどで、
それに比べて自分は顔や身体に年月を重ねただけで、あの頃と何一つ変わっていなかった。
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ちゅん(プロフ) - リタさん» リタさん。かなり前にコメントくださってたのに返せなくてごめんなさい。河井さんが実は重要な人物だったりします＾＾更新しましたので読んでくださると嬉しいです。 (2019年9月24日 21時) (
レス) id: 722850fb8f (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - なむなむさん» だいぶ前にコメントくださってたのに返さなくてごめんなさい。嬉しいコメントありがとうございます^ ^更新しましたので読んでくださると嬉しいです。二人の行く末を見守ってください＾＾ (2019年9月24日 21時) (レス) id: 722850fb8f (このIDを非表示/違反報告)
リタ - めちゃめちゃキュンキュンします！健気！でもゆずるくんと今後どうなるのかも気になるし胸が痛くなるけど、それ以上に川西さんがかっこよすぎます更新待ってます(>_<) (2019年2月7日 0時) (レス) id: becfb912c1 (このIDを非表示/違反報告)
なむなむ - 更新待ってます！めちゃくちゃキュンキュンして早く2人の恋がかなってほしいです！ (2019年1月6日 15時) (レス) id: e31a65da9f (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - おこめさん» おこめさんごめんなさい〜(T . T)止まってますがちょっとずつ貯めて更新を企んでます^_^365日ばかりに力が入ってしまい反省です(T . T)更新頑張ります！また遊びに来てください(^^) (2018年12月9日 14時) (レス) id: 722850fb8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅん | 作成日時：2017年12月19日 9時
