13話 ページ13
神様なんていないと思った。
いるわけない。
だって神様がいるのなら、あたしとあなたをまた出逢わせるわけがないもの。
……やっとあなたの事を諦めたのに。
.
「ごめんなぁ、上村さんにばっか頼んで…」
「大丈夫ですって！店長ここのところ連勤でしたし、しっかり休んでくださいよ」
「ほんまありがとう。じゃあ後のことは頼んだで」
マスクに厚着の明らかに風邪をひいてる店長を店から見送る。
クリスマスが近づく今の季節、半年前に始めたアルバイト先の店は繁忙期。
こっちに戻ってきて半年。懐かしんでた大阪も今ではすっかり慣れて日常になってしまった。
東京の大学を卒業してからは大阪で就職。
大反対された自分の夢をいつのまにか応援してくれてた両親は仕事を辞めたことをまだ知らない。
夢のためならと背中を押してくれた二人に、内心は罪悪感でいっぱいだった。
それに、わざわざ東京の大学に決めた理由は他にある。
あたしは二人に嘘をついた。
「A、お疲れ！今日はほんま忙しかったわぁ」
「お疲れ、結菜がいてくれてよかったよ」
閉店後、服を着替え身なりを整えてると、更衣室の扉が開いて同僚の結菜が入ってきた。
「あ、結菜この後予定ある？せっかくだから…」
「ごめん！実はこの後彼氏と約束してて！」
せっくだから呑みにいこうって言葉は結菜の声にかき消される。
ついこの前別れただの言って泣いてたのにもう新しい彼氏が出来たのか口紅を塗り直す姿に苦笑いが出た。
「……あー、うん、そっかそっか…」
「ほんとごめんね！」と何回も謝りながら結菜は手を振って幸せそうに帰っていった。
「いーなぁ…」
冬は人肌恋しいなんて本当のことだな。
幸せそうな街の雰囲気がそうさせる。
独り身には辛い季節だ。
気分を紛らわすのと、今日1日頑張った自分へのご褒美のため、夜の街を一人歩いた。
.
一人でも入りやすいイタリアンバルのカウンター。
こういうのに慣れてしまってからは一人でなんでもするようになった。
一人カラオケ、一人焼肉、…あげたらキリがないなぁ。
なんてことを考えてると、後ろの席からこの店にしては騒がしい声が聞こえてきて、
なんとなく振り向いた、それがいけなかった。
神様のいたずらは、こんなにも簡単に目の前に現れる。
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ちゅん(プロフ) - リタさん» リタさん。かなり前にコメントくださってたのに返せなくてごめんなさい。河井さんが実は重要な人物だったりします＾＾更新しましたので読んでくださると嬉しいです。 (2019年9月24日 21時) (
レス) id: 722850fb8f (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - なむなむさん» だいぶ前にコメントくださってたのに返さなくてごめんなさい。嬉しいコメントありがとうございます^ ^更新しましたので読んでくださると嬉しいです。二人の行く末を見守ってください＾＾ (2019年9月24日 21時) (レス) id: 722850fb8f (このIDを非表示/違反報告)
リタ - めちゃめちゃキュンキュンします！健気！でもゆずるくんと今後どうなるのかも気になるし胸が痛くなるけど、それ以上に川西さんがかっこよすぎます更新待ってます(>_<) (2019年2月7日 0時) (レス) id: becfb912c1 (このIDを非表示/違反報告)
なむなむ - 更新待ってます！めちゃくちゃキュンキュンして早く2人の恋がかなってほしいです！ (2019年1月6日 15時) (レス) id: e31a65da9f (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - おこめさん» おこめさんごめんなさい〜(T . T)止まってますがちょっとずつ貯めて更新を企んでます^_^365日ばかりに力が入ってしまい反省です(T . T)更新頑張ります！また遊びに来てください(^^) (2018年12月9日 14時) (レス) id: 722850fb8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅん | 作成日時：2017年12月19日 9時
