孤 独 恐 怖 過 敏 症 。【孤爪研磨】

第三十八話　それ ページ47

Aside
黒尾さんすごい！リーチ長い！
私だったら絶対届かないな・・・。
あとちょっとだ、がんばって！

研磨「・・・。」

なんか、研磨くんから視線を感じた。

A「なーに？」

研磨「それ」

私のニット帽を指さす研磨くん。

研磨「・・・似合ってる」

少し照れたようにそういう研磨くん。
研磨くんはそういうこと言わなそうだから、なんか、すごくうれしかった。

A「ありがと！」

そう言うと、少し顔を赤くして視線を斜め下にずらす研磨くん。
恥ずかしいことなんも言ってないのに、どうして照れてるんだろう？

不思議に思っていると、黒尾さんの声がした。

黒尾「おーい！とれたぞー！」

A「おぉ！黒尾さんすごーい！！」

研磨「クロ、ありがと」

黒尾「じゃ、これ拭いて続きすっか！」

A「次は飛ばさないように気を付けます・・・」

黒尾「気にしない気にしない、みんな最初はこんなもんだって」

研磨「最初から上手なほうがきもちわるい」

A「そっか。でも、早く上手になれるように頑張る！」

黒尾「おう！がんばれ！」


そのあとも何回かレシーブの練習をして、大体狙ったところに返せるようになった。
研磨くんも黒尾さんも、フォームとか打ち方のコツとか、いろいろ熱心に教えてくれた。
とても分かりやすかった。

運動したからか、すごい暑い。

黒尾「もう暗くなってきたし、そろそろ帰るか！」

A「はぁ〜、疲れた！バレーってスパイクのイメージが強かったけど、レシーブも大変なんだね！楽しかった！」

研磨「次はオーバーだね」

A「頑張る！」


〜帰宅〜

研磨「ただいま」

A「ただいまです！」

黒尾「おじゃましまーす」

義母「あら、三人ともお帰りなさい。鉄朗君、ご飯食べていく？」

黒尾「じゃ、お言葉に甘えて。」

義母「あらあら、Aちゃんもバレーしてきたの？随分汚れちゃって。」

A「はい！バレーしてきました！お風呂入ってきたほうがいいですかね？あっ、でも研磨くんたちが先入ったほうがいいかな？」

研磨「おれはどっちでもいい」

黒尾「Aチャンが先入った方がいんじゃない？」

A「じゃ、お言葉に甘えて！先入ってきまーす！」

黒尾「ほーい、いってらー」

義母「今日の晩御飯は私が作っておくわね。」

A「ありがとうございます！」

＿＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿
羽珪藻です。

テスト期間に入っているので更新頻度が下がりますが、ご了承ください。

羽珪藻でした。

第三十九話　ひとり→←第三十七話　ボール

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す