第二十一話 できること ページ26
Aside
研磨「おれは、病気だからって嫌いになったりしないし、突き放したりもしない。っていうか、そうなるほうがおかしいと思う。」
A「…っ!?」
正直、とてもびっくりした。
今までは病気のことを知った人たちはみんな嫌いになったり突き放したりしてきたから。
でも、研磨くんの口調と顔は噓をついているように見えなくて。
研磨「だから、もう、一人で抱え込んだり悩んだりしなくても、いいと思う。」
A「っ!、ほ、んと?」
研磨「うん、ほんと。だから、
大丈夫だよ。」
あぁ、今までずっと私が欲しかった言葉。
ずっと、ずっと、誰かに、言ってほしかった。
目から、涙があふれだして止まらない。
うれしくて、うれしくて、研磨くんに抱きついてしまっていて。
今まで言えなかった弱音が、ぽろぽろと口の中から出てきた。
A「っ、ずっと、誰かに、っ、言ってほしかった、っ、でもっ、誰にも話せないから、っ、誰にも、言ってもらえなくって、っ、」
あのトラウマが蘇る
《っ、、、お前、めんどくせぇんだよ》
研磨「うん、大変だったね。寂しかったんだね。」
優しくそういいながら、研磨くんは私の頭をなでてくれる。
もう、あの時とは違う。
A「うん、っ、すごく、っ、寂しかった、、、一人で、っ寂しかった!」
《なんなんだよ孤独恐怖過敏症って。》
研磨「うん、もう大丈夫だよ。」
A「誰も、っ!、助けて、くれなかった、っから」
《そんなんうそにきまってんだろ。》
研磨「大変だったね。これからはおれが助けになってあげれるから。」
《ほんと、めんどくせぇ。》
A「ありが、とう、っ」
研磨「うん、でも、ここでおれと喋ってちょっとは楽になったとおもうけど、これからもこういうことがあるかもしれないでしょ?」
たしかに、こうやって楽になったのも一時的なものだろう。
A「、うん」
研磨「そういう時に、おれに頼って欲しい、んだけど。でも、あの様子だとパニックになって冷静な判断できなでしょ。」
その通りだ。
A「・・・うん」
研磨「それで、これから、おれに出来ること、とか、して欲しいこと、ない?」
A「…ある、けど、めいわk「おれ、迷惑とか思わないから、なんでも言ってみて。」、っ、、」
あることにはある。でも、断られると思う。
、、、言ってみてって言われてるから言うだけ言ってみるか・・・
A「添い寝、とか、して欲しぃ、です。」
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羽珪藻 - ココとナッツさん» 返信遅れて申し訳ございません!健全な男子高校生、確かにそうなのかもしれない。。。これからもちょいちょい入れていくと思います。頑張ります! (2021年11月20日 22時) (レス) id: 24ade4b1dc (このIDを非表示/違反報告)
ココとナッツ - いやいや健全な男子高校生ですよ?!ちょっとぐらいあってもアリだと思いますが。 (2021年11月7日 22時) (レス) @page31 id: b132b85014 (このIDを非表示/違反報告)
羽珪藻(プロフ) - ささみさん» あ、あああありがとうございます!!!そんなことを言っていただけるなんて…!頑張って書きますので、少しお時間ください!!ありがとうございます!! (2021年10月17日 21時) (レス) id: 78425f4870 (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 初めまして!この作品読んで研磨推しになりました。(好っっっき。ひかえめに言って神) (2021年10月13日 23時) (レス) @page33 id: 5aa60edf35 (このIDを非表示/違反報告)
羽珪藻(プロフ) - いちご大福さん» ぜひお越しください!!今はテスト期間なので返事が遅くなるかもしれませんが、たくさん語り合いましょう! (2021年9月23日 16時) (レス) id: b41c959160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽珪藻 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/novel/0036930/
作成日時:2021年8月8日 14時