第二十話 大丈夫 ページ25
研磨side
おれが教えてほしいと言ってから、しばらく迷っていた様子だった。
そんなに、嫌なんだ…。
しばらく待っていると、口を開いてくれた。
A「言っても、きらいになったり、しない？」
隠してた理由はやっぱりそれだったか。
内容によるけど、よっぽどのことじゃない限り、嫌いになったりしない。
研磨「…うん。」
そう答えると、一度深い深呼吸をして話し始めてくれた。
病気、なんだ…。でも、おれはそれぐらいで嫌いになったり突き放したりしないよ。
だから、そんなに辛そうに泣かないでいいんだよ。
今すぐにでもそう言ってあげたかったけど、頑張って話してくれてるのを遮るわけにもいかないから、黙って聞いていた。
A「それで、、別れちゃって。その後運よく転校できたんだけどね、それから誰にも言ってなくて。、今回は慣れない環境と睡眠不足で、悪化しちゃったみたいで、」
好きな人に、そんな風に突き放されたらかなりのトラウマになってしまうんだろう。
おれは恋愛とかしたことないから、あんまりわかってあげれないけど、喋り方ですごくつらかったっていうことは伝わってきた。
A「それで、っ、研磨くんにも、そんな風にされたらどうしようって、おもって、、隠してて。っ、」
そう言って、不安そうにこっちを向いた。
その姿を見て、大丈夫だよ、もう一人で抱え込まないでいいんだよって言ってあげたくなって、隣に座って背中をさすりながらしゃべる。
言いたいことはいろいろあるけど、まずは。
研磨「…言ってくれて、ありがとう。不安だったんだね、気づいてあげれなくて、ごめん。」
A「っ、研磨くんが謝る必要なんて、っ、ない、よ…。」
研磨「ううん、そっちの気持ちも考えずに探ってた。おれだったら、そんなのされたくないから。」
Aside
一通り話し終わると、嫌われてたらどうしよう、突き放されたらどうしよう、という不安が込み上げてくる。
でも、研磨くんは私の隣に座って、落ち着かせるように背中を撫でてくれた。
研磨「…言ってくれて、ありがとう。不安だったんだね、気づいてあげれなくて、ごめん。」
A「っ、研磨くんが謝る必要なんて、っ、ない、よ…。」
研磨「ううん、そっちの気持ちも考えずに探ってた。おれだったら、そんなのされたくないから。」
研磨くんは、いつもよりも優しい口調でしゃべる。
そのやさしさに、胸がきゅっとなる。
さっきまでの不安はいつも間にかどこかに行っていた。
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羽珪藻 - ココとナッツさん» 返信遅れて申し訳ございません！健全な男子高校生、確かにそうなのかもしれない。。。これからもちょいちょい入れていくと思います。頑張ります！ (2021年11月20日 22時) (
レス) id: 24ade4b1dc (このIDを非表示/違反報告)
ココとナッツ - いやいや健全な男子高校生ですよ？！ちょっとぐらいあってもアリだと思いますが。 (2021年11月7日 22時) (レス) @page31 id: b132b85014 (このIDを非表示/違反報告)
羽珪藻(プロフ) - ささみさん» あ、あああありがとうございます！！！そんなことを言っていただけるなんて…！頑張って書きますので、少しお時間ください！！ありがとうございます！！ (2021年10月17日 21時) (レス) id: 78425f4870 (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 初めまして！この作品読んで研磨推しになりました。（好っっっき。ひかえめに言って神） (2021年10月13日 23時) (レス) @page33 id: 5aa60edf35 (このIDを非表示/違反報告)
羽珪藻(プロフ) - いちご大福さん» ぜひお越しください！！今はテスト期間なので返事が遅くなるかもしれませんが、たくさん語り合いましょう！ (2021年9月23日 16時) (レス) id: b41c959160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽珪藻 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.pnp/novel/0036930/
作成日時：2021年8月8日 14時
