孤 独 恐 怖 過 敏 症 。【孤爪研磨】

第十九話　決意 ページ24

Aside

だれかの、こえがして。


そっちをみたら、研磨くんがいて。

ひとりじゃ、なかった。

そうだ、もう、ひとりじゃない。

研磨くんが、来てくれた。


研磨くん、、、、、！？


だんだんと頭が冷静さを取り戻していく。
研磨くんには前々から探られてて、だいたいのことは察しをつけられているわけで。

ばれてしまう。

A「！、はぁ、はぁ、っ、ちが、これは、っ、ちがっ、くてっ、げほっ、はぁ、はぁっ、」

違うんだよ、研磨くん、ちがう、私は普通だから、普通の女の子だから、だから、、、

きらいに、ならないで。
拒絶しないで突き放さないで。

研磨「いいから、とりあえず落ち着いて。」

A「っはぁ、う、ん、っ、はぁ、はぁ」

まだ、いつもの研磨くん。まだ大丈夫だ。
でも、病気のことを知られたらきっと、今までのみんなみたいになってしまう。
いやだ、それはいやだ。
やっと、家でも一人じゃないって思えるようになったのに。
ゲーム、すごく楽しかったのに。

もう、壊れてしまうのか。



呼吸もある程度落ち着いてきたころで、聞かれた。

研磨「なにがあったの。どうしてこうなったの？」

どうしよう、なんて答えればいい？
何とかごまかさないと…。
病気のことをばらさずに、なおかつ納得してもらえるような答え...。
なんて言ったら…。

A「・・・。」

研磨「下校中に顔色悪かったこととか、クマができてることにかんけいしてるんでしょ。そこからだんだん悪化して行った感じじゃないの？なんでこうなる前に言ってくれなかったの。おれ、迷惑だとか思わないから、無理して隠さないで、言ってほしい。」

だめだ、これはごまかせない…。
どうしよう、いっそのこと言ってしまおうか。いや、でも。

研磨くんに顔を覗き込まれる。
その表情はとても心配そうで、申し訳なくなってきた。
研磨くんが、今までの人たちと同じような態度をとるところは想像できない。したくない。


A「言っても、きらいになったり、しない？」

研磨「…うん」

決めた。ここで黙ってても何も変わらない。何も改善しない、進まない。

話す。病気のこと、今までのこと。



＿＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿
羽珪藻です
頻繁に出てきてうるさいですよねごめんなさい

別にどうしても言いたいことがあるとかじゃないんですけど、文字数余ったらもったいないじゃないですか。

多分これからもよく出てきます。

いつもありがとうございます。

羽珪藻でした。

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