第十八話 どうしたの ページ22
研磨side
みんな部屋に戻って、リビングにはおれだけになったから、ゲームを持って部屋に戻ろうとしたら、机の上にあったものに目がいった。
勉強道具…。忘れてってるじゃん。
まぁでも、朝になったら取りにくると思うし、大丈夫でしょ。
その時はそのまま自分の部屋に戻った。
でも、なんだか落ち着かない。
ゲームにも身が入らないし、布団にもぐっても眠れない。
ほかにやることもないから、リビングで眠くなるまでテレビでも見てぼーっとしようと思った。
リビングにつくと、また、あの勉強道具が目についた。
部屋に持ってってあげようかな。
やることないし。あんなクマができるくらいなら、まだ寝てないでしょ、どうせ。
そう思って、勉強道具をもって、その人の部屋の前まで来た。
コンコンコン。
研磨「忘れ物、届けに来た。」
返事がない。寝てるのかな?でもせっかく来たんだし部屋の中においていこう。
研磨「開けるよ。」
ガチャ。
ドアを開けると、部屋の隅のほうからスマホの画面の明かりが見えた。
なんだ、起きてんじゃん。
でも、なんだか様子がおかしい気がする。返事ないし。
研磨「ここ、置いとくから。・・・聞いてる?」
暗いからよく見えないけど、なにか、おかしい気がした。
研磨「電気、つけるよ。」
ぱちっ、
部屋が明るくなった。
と同時に、隅っこで丸まっている人が見えた。
ヘッドホンをしている。だから返事がなかったのか。
でも電気つけても何も反応がないのはおかしい。近づいてみてみる。
研磨「っ!?」
泣いてるし、震えてる。目も虚ろで過呼吸になってる。
明らかに普通じゃない。
研磨「え、どうしたの?」
返事がない。肩に触れてみる。
ピクリとも反応しない。
え、ほんとに普通じゃない。
研磨「大丈夫!?ねぇ!?」
肩を揺さぶってみるけど、反応がない。
どうしよう、どうしよう、
死んじゃう、
研磨「ねぇ!?ねぇ!?」
どうしよう、どうしよう。
そうだ、ヘッドホン!
ヘッドホンをつかんで外す。
研磨「ねぇってば!」
ハッとしたような顔でこっちを見た。意識が戻ってきたような感じだ。
息はやっぱり苦しそうだろうけど、よかった。
研磨「だ、だいじょうぶ?」
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羽珪藻 - ココとナッツさん» 返信遅れて申し訳ございません!健全な男子高校生、確かにそうなのかもしれない。。。これからもちょいちょい入れていくと思います。頑張ります! (2021年11月20日 22時) (レス) id: 24ade4b1dc (このIDを非表示/違反報告)
ココとナッツ - いやいや健全な男子高校生ですよ?!ちょっとぐらいあってもアリだと思いますが。 (2021年11月7日 22時) (レス) @page31 id: b132b85014 (このIDを非表示/違反報告)
羽珪藻(プロフ) - ささみさん» あ、あああありがとうございます!!!そんなことを言っていただけるなんて…!頑張って書きますので、少しお時間ください!!ありがとうございます!! (2021年10月17日 21時) (レス) id: 78425f4870 (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 初めまして!この作品読んで研磨推しになりました。(好っっっき。ひかえめに言って神) (2021年10月13日 23時) (レス) @page33 id: 5aa60edf35 (このIDを非表示/違反報告)
羽珪藻(プロフ) - いちご大福さん» ぜひお越しください!!今はテスト期間なので返事が遅くなるかもしれませんが、たくさん語り合いましょう! (2021年9月23日 16時) (レス) id: b41c959160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽珪藻 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/novel/0036930/
作成日時:2021年8月8日 14時