45 YG ページ45
YG「…っておいホソガ、お前どうしたんだよその足」
HS「あははは…ちょっと怪我しちゃってさ…」
YG「アハハじゃねぇだろアハハじゃ。」
朝からどいつもこいつも何なんだ。
ジナの方は、女子どもからキャーキャー言われても空返事で、ましてや俺が話しかけてもそうだし、
今だって魂が抜けたかのようにソファに寝転んでる。
しかも、やっとホソガが来てくれて助けを求めようとしたら、ホソガも大怪我してるし。
HS「え、ジニヒョン死んでる…」
YG「朝からこの人ずっとこの調子なんだけど。」
HS「…まぁ僕も今そんな気分なんで…」
マジで何なんだよ、この世の終わりみたいなこの空気感は。
俺にもなんか起きそうで怖いんだけど。
YG「…外行ってくるわ。」
HS「…うん、ヒョンいってらっしゃい〜」
YG「…」
この重い空気にどうしても耐えられなくて、俺はサロンを出て階段を降りた。
YG「はぁ…」
静かな場所でゆっくりしようと外に出ると、突然大声で呼び止められた。
『あ!いたいた!!!』
YG「…あ…?」
『あの!大変なんです!!』
俺を呼び止めたのは、一昨日からやたらと関わってくる、例の2年のド庶民の女だった。
YG「…またお前かよ。」
『毎日毎日すいません!
キムソクジンさんどこいますか!!』
YG「…またそれかよ。」
『大変なことが起きてて…!』
朝からこの女は相当焦っているように見えるが、そんなに大事なことなのか???
YG「…代わりに俺に言え」
『え!?』
YG「お前勘違いすんなよ?
キムソクジンはお前ごときが気軽に話していい相手じゃない。」
『それは分かってますけど…!
本当に大変なことが起きてるんです!』
YG「わざわざ本人に直接伝えなきゃならない事がお前にあるのか?」
俺がそう聞けば、あります!!と威勢のいい返事をした。
ほんっと強気な女だな。
マジでムカつくわ。
YG「それは俺には言えない事か?笑」
『だって、本人に内緒にしろって言われたんですもん。』
YG「…は??」
嘘だろ。
こんな普通の女と秘密を共有するとかあり得ないだろ。
秘密とか、そういうのが大っ嫌いなあいつが。
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