How You Dare？【JN】 (ページ43)

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JK「ただいま～」

『おかえりグガ～遅かったね
ダンスしてたの？』

JK「うん…」

ん？？？どうした？？

あのグクのテンションがめちゃくちゃ低いんだが…

『…なんかあったの？』

JK「ちょっと大変なことになっちゃったんだよね…」

『え、大丈夫なの？？』

確か去年の11月頃だっただろうか。

たまたま繁華街の路上で踊っていたダンスグループに目を奪われ、グクがそのグループの人に声をかけに行ったのは。

全くダンス経験のないグクだったけど、そのグループの人たちに可愛がられ、たくさんダンスを教えてもらっていたらしい。

才能の塊である我が弟はダンスもすぐに吸収できたとか。

JK「リーダーが怪我しちゃって…大会出れないかも…」

『え？？
リーダーって、あの、次の大会で金賞取らなきゃやめさせられるとか言ってた？？』

JK「うん…」

特にリーダーさんには良くしてもらってるらしかったし、グクがテンション低いのも納得…。

JK「みんな学生でそれぞれ事情があるし、リーダーいないなら辞めるとか言ってて…」

グクがこんなに落ち込んでるのも久しぶりに見た。

いつも何があっても意気自如としてるのに…

『グクはどうするの…？』

JK「僕はリーダーと一緒じゃないと嫌だから、リーダーが帰ってくるまで待つ。」

『…そう』

JK「でもリーダー、家の事情でやめさせられちゃうんだよ、金賞取らないと…！

なのに出れないとかさ…！！！」

半泣きのグクはその辺にあったクッションを思い切りベッドに投げつけた。

JK「そんなの酷いよ…っ、…！
もうリーダーが踊ってるの見れないとか嫌だよ…！」

大会はまだまだ先のはず。

なのに出られないってことは、ダンス生命に関わるような相当大きな怪我を負ったのだろうか。

『…でも怪我ならしょうがないよ…』

慰めの言葉が見つからなくて、よくある定型文を呟いてグクの方を見ると、抱き枕を抱えて寝落ちしていた。

まぁそんな時もあるよ、とこの時は軽く考えていたが、

まさか次の日、

松葉杖をついた人が学校に来るとは、

この時の私は思ってもなかった＿＿＿＿