How You Dare？【JN】 (ページ34)

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JM「Aさん、1人で探せる？」

『あー、…がんばる』

JM「ごめんね、ついていけなくて…」

『うんん、全然！！』

流石にこの流れで、何があったのと直接聞くわけにもいかず、気まずい雰囲気のままジミンに別れを告げた。

そして私は今から、右も左も分からないこの広い敷地内を探さなきゃならない。

どうしようと思いながら適当に敷地内をぐるぐるしていると、

気づいた時には周りには誰もいなくなっていた。

完全に迷子だ。
広すぎて分からん！

『あぁぁぁもうー！！キムソクジン氏どこいんだよーーー！！！』

そう叫んでも、角から王子が飛び出してくるなんてことはなく、授業の時間も迫っているのでどうしようかと焦っていると、

どこからか優しい歌声が聞こえてきた。

なぜだか分からないけど魔法のように引き寄せられ、私はその声を必死で探した。

しばらく探して、ここだ、と辿り着いたのは、校舎裏にひっそりと広がる裏庭だった。

こそっと物陰から覗いてみると、

1人の男子生徒が花壇の前にしゃがんで歌いながら、

まるで一輪一輪の花に話しかけているかのように丁寧にジョーロで水をやっていた。

太陽の光に照らされて宝石のように輝く黒髪
白く透き通る綺麗な肌
しっかりとした眉毛
筋の通った高い鼻
ふっくらとした唇
シャープな顎

その彼はイケメンに必要な要素全てを見事に備え持っていた。

それに加えて、しっとりとした甘い歌声と人を惹きつける笑顔。

草花に囲まれながら微笑む彼は、

まるで

童話の中から飛び出してきた王子様のようだった＿＿＿＿