How You Dare？【JN】 (ページ10)

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YG「…おいそろそろ起きろ」

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朝、学園に登校すると、ジナの周りには人だかりができていて、

どーせ近づくと鬱陶しいことになるだけだからと、

まるで貧乏人だからそうしなきゃいけないかのように、俺は毎日道の端を歩いていた。

だけど、今日は違った。

あの女子の塊が静寂なんて知ってるわけがないのに。今日はやけに静かだった。

と言うより完全なる沈黙だった。

…あの人に何かあったんじゃないか

そう思ったら、考えるよりも先に身体が動いていた。

幸いなことに、俺が通れば勝手に道は開いてくれる。

焦っているのをなんとか隠して、その輪の中心に行くと、

絶望の表情を浮かべるジナがいた。

JN「う、嘘だ…

こ、この僕を知らない人が…いるなんて…っ」

確かにそう聞こえた。

なんだ、なんてことないじゃないか

ほんと相変わらずだ…

いつものことに呆れていると、突然ジナがフラッと倒れそうになったので、俺は慌ててその体を掴んだ。

自慢の綺麗な顔に傷でもつけてもらったら困る。

外で黄色い歓声が上がっているのが聞こえるがそんなの俺は興味がない。

こいつとは違って。

JM「…ゆ、ユンギさん！！どうか許してください！！」

ジナを抱き抱えて校舎に向かおうとすると、急に1人の男が俺の前に出てきて頭を下げた。

JM「この人、今日来たばかりでまだ何も知らないんです！！ですからどうかっ！！」

どうやらジナが倒れたのはこの男の隣にいる女のせいらしい。

別に威圧的にしようと思ったわけではないが、俺が見上げるとこの人たちはビクッと身体を震わせた。

JM「Aも頭下げて！！」

『え、あ、はい、』

YG「…またどーせ変なこと言ってたんだろ、こいつが」

めんどくさいの好きじゃないし。
俺に謝ってもらっても困るし。

俺は、それ以上は特に何も言わず、意識のないジナの細すぎる身体を抱えて校舎に向かった。