この手は離せない 2 (ページ3)

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LAY side

まさかの出来事にﾎﾞｸ達はﾎﾞｰ然としていた。

ｷﾑ･ﾋﾁｮﾙにｼﾑ･ﾁｬﾝﾐﾝと言えば
全国に名を轟かせる『Riot』の元副総長と元参謀。

こんな遠く離れた街でも興味のあるﾔﾂなら誰でも知ってる2人だ。

引退した後はﾊｯｷﾘした情報もなく
ただ地元を離れたらしいというあやふやな話でしかなかった。

まさか…この街にいたなんて…
誰も想像すらしてなかった。。

突然のことに頭が追い付かないけど
目だけは2人を追い続けていた。

CM『まったくAは…久し振りに会えたと言うのに、一体いつまで寝てるつもり？』

ﾁｬﾝﾐﾝさんは優しく彼女の髪を撫でている。

HC『…気を失った割には穏やかな顔してんじゃねーか。
起こすの可哀相だな……
ﾁｬﾐﾅ。』

CM『もうｶﾝｲﾝﾋｮﾝに車頼んであります。
もうすぐ着くんじゃないですか？』

KA｢……あの｣

一足先に正気を取り戻したｶｲが話かけた。

CM『…あぁ、ご挨拶が遅れてすみませんでした。
僕はｼﾑ･ﾁｬﾝﾐﾝ、こちらはｷﾑ･ﾋﾁｮﾙと言います。
…まぁ、ありがたいことに皆さんご存知のようですがね･笑』

うわ…やっぱり本物だ…

……ﾊｯ！ここはﾎﾞｸがしっかりしなくちゃ！

LY｢あ、あのﾁｬﾝﾐﾝさん！先程Aさんに電話をしてこられた方はﾕﾉさんとおっしゃっていましたが…｣

CM『あぁ、君ですか！あの支離滅裂状態になってるﾕﾉﾋｮﾝとよく会話出来ましたね･笑
ってことは…君がRoar参謀のﾚｲこと

…ﾁｬﾝ･ｲｰｼﾝ君だね。』

瞬間、全身に鳥肌が立った…

どうして僕らのことを知ってる？
どうして僕の本名を知ってる？

全国ﾄｯﾌﾟの参謀はここまで凄いのか…
格の違いをﾊｯｷﾘ見せ付けられた。

愕然とするﾎﾞｸ達をよそに
ﾁｬﾝﾐﾝさんは笑いながら続けた。

CM『ﾊﾊｯ！名前まで知ってて驚きましたか？
なんならここにいる全員わかると思いますよ♪』

…まぁそのことは置いておいて。

CM『ﾎﾞｸ達はそのﾕﾉからの連絡でAを迎えに来ました。
今日はAを助けてくれたと聞いています。
本当にありがとうございました。
その件で少し話をお聞きしたいのですが、お時間いただけますか？』