25周目 (Side N) ページ25
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二宮「明石先生？
どした？」
ばしゃばしゃと水しぶきをあげて夢中で走る
傘に隠れるようにして立っている今でも心の中にいる人
ちょっと痩せたか？
傘も差さずに飛び出してきた俺に傘をさしかけてくれるその腕も心なしか細くなってる気がした。
「…あ、の 突然すみません。
今日、二宮先生のお誕生日だと思って」
俯いて話す言葉が雨音で聞きづらい
二宮「え、それできてくれたの？」
こくんと頷いて
「あの、とってもお世話になったのでプレゼントを………」
そう言って持っていた小さな紙袋を差し出してくる
ようやく俯いていた顔が上がって
二宮「…なんでそんな目潤ませんてんのよ」
目が合えばこぼれそうになってる涙を見つけた。
「…せっ……んせい。」
その言葉と一緒に涙がこぼれ落ちて
二宮「だからー、泣かないの(笑)。
アナタの涙見飽きたよ」
軽口をたたきながらそっと親指で濡れた頬を拭う
差しかけてくれてる傘の柄ごとその手を握る
二宮「冷たいじゃん。どんだけここにいたのよ」
その指先の冷たさに驚いた。
「先生。
私、先生が好きです」
雨音に交じって聞こえる
震える、でも凛とした声
「先生とのこと大事にしたいです。
それで私の事も大事に思って欲しいです」
大切な人の大事な言葉たち
二宮「別れられたの？」
そっとAを胸に引き寄せる
俺の胸に顔をこすりつけるように寄りそってくるA
「あの人も実習だったからお互い終わったら言おうと思ってて…」
二宮「あの日の事は忘れちゃっていいんだよ
アナタにとって負担なら
俺ごと忘れてくれていいと思ってんだから」
Aの手が傘から外されて俺の背中に回ってくる
「…先生の事忘れたくないんです」
ギュッとしがみつかれた体温が伝わってくる。
夕闇と雨とで辺りは暗いのに
レモン色の傘のなかは光が射してるみたいだ。
二宮「俺、こんな誕生日はじめて」
「喜んでもらえますか？」
不安そうなまだ涙で揺れてる瞳で俺の胸から見上げられて
二宮「すっげー抱きしめたいし、キスもしたいけど傘さしてるし
きっと相葉さんがめっちゃ見てるから俺の家行こっか？
そんでゆっくりプレゼントちょうだい」
来年の分も再来年の分も予約させて
今年の誕生日から始まる日々の中で
君と過ごす誕生日を
Happy BD and Happyending
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グクとともに(プロフ) - 今更感なんですけど感想をさせていただきます。悲劇のヒロインかよっとムカつきながら見てました。あと浮気彼氏と別れてから告白せぇよ！っとまたここでも主人公ちゃんにむかっ！としながら見てましたでも付き合えてよかったです (9月2日 0時) (
レス) @page26 id: 53881abcf1 (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - 梨沙さん» 梨沙さん！（爆笑）もーー！ナイスBBAコメントありがとうございました。私も霞む目を騙し騙し書いております。来年も書けるかなぁという不安はありますがとりあえずもう少し頑張ります。 (2015年6月21日 16時) (レス) id: 7b17d49fcd (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - 咲さん» 咲さん、コメありがとうございました。そーなんですfun runは後からおまけで付け足しました(笑)何となく甘いものを書きたくなったので( ´艸｀)お楽しみ頂けてるとほっとします。良かったらまた遊びにいらして下さいませ (2015年6月21日 16時) (レス) id: 7b17d49fcd (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - kukuさん» kukuさん初めまして、でもお名前だけは拝見してました(笑)もちろんタメ口でどーぞです。大人ランチは味覚がお子さまな二宮さんのためにという私の母心です、彼女心でもある？(笑) (2015年6月21日 16時) (レス) id: 7b17d49fcd (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - a-yunさん» こんな可愛いオンナノコいないよ…と思いつつ夢小説だしなにせあの二宮さんが恋に落ちる人だから素敵な人をってことであんな感じになってるんですよー。こんな感じですがまた遊びにいらして下さいませ (2015年6月21日 15時) (レス) id: 7b17d49fcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪月
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=verbena
作成日時：2015年6月12日 1時
