12周目 ページ12
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「うーん、どうでしょう？
自分の事は棚にあげて怒りそうかなと思いますが」
二宮「うん？どういう意味」
…あ、余計なこと言ったな
「なんでもないです。
とりあえずまだ電車はしっかりありますし大丈夫です。」
これ以上なにか言ってしまう前に先生から離れなきゃ。
二宮先生のことは今朝からの数時間しか知らないけれど
ぜったい勘のいい人だと思う。
今日だけでもその片鱗は感じられたから
これ以上なにか突っ込まれて動揺するのは避けたかった。
二宮「んじゃ、ちゃんと明るい道で帰れよ。
また明日な」
二宮先生の話し方は語尾が優しい
少しだけ高いトーンの声がすっと耳に流れ込んできて耳に心地いい。
「はい、おやすみなさい」
そう、普通に、普通に答えた。
なのに私のその挨拶を聞いたとたん二宮先生が下を向いて
…笑ってる？
「先生？」
二宮「何でもない。
アナタの『おやすみなさい』が可愛かっただけだから(笑)」
くすくす笑いながらそんな事言われて
意味わかんないと思いつつ頬が熱くなってるのがわかる。
「からかわないで下さい……」
二宮「からかってるわけじゃないって。
ほら、もう駅まで歩きだしてよ。
アナタ見送ってから俺、車出すから」
そんなこと言われて先生の腕が伸びてきたなと思ったらくるっと体を反転させられた。
二宮「気をつけんだよ。
家に帰るまでが教育実習だからな」
そう言ってその可愛らしい手でそっと背中を押された。
顔だけ振り返って先生をみると2人の間が先生の腕の分しかなくって
街灯の薄い明かりのなかで白い頬や瞳だけがきらきらしてるのが見える。
瞳に水分が多いんんだなぁ
わんこみたいだなぁ
あんまりにも近い距離に焦っている自分と先生の顔をまじまじと見てる自分がいる。
「失礼します。」
ぴょこんとお辞儀をもう一度して駅までの一歩を踏み出す
お店から駅まではほんとに近くて飛び跳ねてた胸が落ち着く前に着いてしまう。
改札口を通る前にそっと後ろを振り返るとタバコを口に咥えて車にもたれてる二宮先生が見えた。
先生は私を見たまま左手を少し挙げて車に乗り込む
その様子をまだ落ち着かない胸の痛みと一緒に見送った。
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グクとともに(プロフ) - 今更感なんですけど感想をさせていただきます。悲劇のヒロインかよっとムカつきながら見てました。あと浮気彼氏と別れてから告白せぇよ！っとまたここでも主人公ちゃんにむかっ！としながら見てましたでも付き合えてよかったです (9月2日 0時) (
レス) @page26 id: 53881abcf1 (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - 梨沙さん» 梨沙さん！（爆笑）もーー！ナイスBBAコメントありがとうございました。私も霞む目を騙し騙し書いております。来年も書けるかなぁという不安はありますがとりあえずもう少し頑張ります。 (2015年6月21日 16時) (レス) id: 7b17d49fcd (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - 咲さん» 咲さん、コメありがとうございました。そーなんですfun runは後からおまけで付け足しました(笑)何となく甘いものを書きたくなったので( ´艸｀)お楽しみ頂けてるとほっとします。良かったらまた遊びにいらして下さいませ (2015年6月21日 16時) (レス) id: 7b17d49fcd (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - kukuさん» kukuさん初めまして、でもお名前だけは拝見してました(笑)もちろんタメ口でどーぞです。大人ランチは味覚がお子さまな二宮さんのためにという私の母心です、彼女心でもある？(笑) (2015年6月21日 16時) (レス) id: 7b17d49fcd (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - a-yunさん» こんな可愛いオンナノコいないよ…と思いつつ夢小説だしなにせあの二宮さんが恋に落ちる人だから素敵な人をってことであんな感じになってるんですよー。こんな感じですがまた遊びにいらして下さいませ (2015年6月21日 15時) (レス) id: 7b17d49fcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪月
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=verbena
作成日時：2015年6月12日 1時
