エンゼルランプ (ページ4)

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title.4 -BH SIDE- ページ4

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BH『はぁ…』

無意識に出るため息
理由なんてもう考えるだけ無駄だ

甘ったるい匂いの漂う空間
目がチカチカするような物が
至るところに転がってる

頭が少しクラクラするのは
得意じゃないお酒を一気に流し込んだから

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"ねぇ、ベッキョナ…"

耳元で聞こえたそんな声に
思わず顔を背けた

聞きたくないものは耳を塞いで
見たくないものは目を閉じて

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…って、そんなことができるなら
こんな苦労しないんだけど

BH『悪い、もう帰る』

ヘヨン『え？』

BH『明日朝早いんだ、ごめん』

きっとその気だったはずの彼女から離れて
俺はベッドから降りる

だるくて重たい体を動かして
ソファーに置いてあったジャケットを手に取ると

ヘヨン『待って』

BH『っ…』

後を追って寝室を出てきたヘヨンは
苛立ちからか俺の唇に噛みついた

抵抗なんてしない
するだけ無駄

あっちからの求めるようなキスは
次第に深くなっていく

尖った爪が俺の腕に食い込んで
じわじわと痛みが広がって

ヘヨン『んっ…、』

時折聞こえる彼女の声が
やたら耳に残った

なにこれ
いつになったら終わんの

何度も何度も角度を変えて
自分の好きなようにキスをしてくる

多分俺からも来てほしいんだろうけど
全くもってそんな気ないからずっと受け身のまま

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しばらくすると
諦めたのかようやく離れた唇

ぎゅっと握られてた腕は
解放された今もじーんと余韻が残ってて

ヘヨン『…もういい。帰れば？』

あからさまに機嫌の悪くなったこいつを
なだめられるほど俺は良い奴じゃないから

BH『うん、じゃあね』

なにも無かったかのように
その場を後にした

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