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＿＿＿＿間合いを取ってアルとエドとの距離を開ける。
地面を蹴って最初に攻めだしたのはエドとアルだった。素早く蹴りを入れたエドの脚を両手で受け止めたアル、その脚を腕で絡め「せいっ」とエドを投げ飛ばす。
私も負けじとアルとの間合いを詰め、アルの目前まで迫った私は背後へ高く跳躍した。正面から攻めに来ると思ったアルは突然の不意打ちに狼狽え防御が疎かになる。
「ッ！！！」
『よっ』
私はその隙を見逃さず、背後からアルの鎧を思いっきり蹴り飛ばす。
数m吹っ飛んだアル。そんなアルに意識を向けていたせいで、近距離まで迫ってきていたエドに気が付けなかった。
『しまった！』と思った時には既に遅く、私はエドに包帯を巻いていない方の腕を捕まれ、つい先程アルに投げ飛ばされたエドの様に空中へ放り出される。
よろめきながらも何とか着地した私だったが、安心するのもつかの間、いつの間にか背後に佇んでいたアルに身体を掴まれる。
そのまま持ち上げられそうになったが、私はアルの鎧の一部を掴んで粘り、アルの力が一瞬緩んだ瞬時に弟を背負い投げた。情けない悲鳴をあげながら再び遠くへ吹っ飛ぶ巨体。
「もー！姉さんなんでその怪我でこんなに動けるんだよー！！」
「そーだそーだ！」
『そういうアンタらは怪我人に全く容赦ねーじゃねえか！！！』
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その後、ボロボロになった私達は少佐と共に帰路に着いた。私達を出迎えたのはおいしそうな匂いと主に私に対するウィンリィの怒声。完治もしていないのに組手をした事が叱られた原因らしい。
綺麗な服に着替えた後、私達はリビングへ向かった。テーブルの上には人数分用意された様々な料理とシチュー。エドの大好物だ。
久しぶりの味に感動してスプーンを進めながら皆と話に花を咲かせていると、話題は今日の組手の話へ変わった。
「オレ達の師匠が“精神を鍛えるにはまず肉体を鍛えよ”ってんでさ。こうやって日頃から鍛えておかないとならない訳よ」
「それでヒマさえあれば組手やってんの？そりゃ機械鎧もすぐ壊れるし怪我も中々治らないわよ」
ウィンリィは主に私をじろりと見ながら答える。あまりの圧につい目を逸らした。
「まぁこっちはもうかっていいけどねぇ」
「ふむ、しかし正論であるな。健全な精神は鍛え抜かれた美しき肉体に宿るというもの＿＿見よ！吾輩の「アルそこのソース取って」
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作者名：はちまき | 作成日時：2022年2月20日 1時
