検索窓
今日:130 hit、昨日:21 hit、合計:28,836 hit

ページ11

ガコン、というレバーを下ろす音と共に何かが迫ってくる気配を感じた。
広い室内の奥から禍々しい雰囲気と共に現れたのは____合成獣だった。


「この賢者の石というのはまったくたいした代物出な。こういう物も作れるのだよ。合成獣を見るのは初めてかね?ん?」


すぐそこまで迫ってきた合成獣に、エドはいつもの態度を崩すことなくソレに向かう。


「こりゃあ丸腰でじゃれあうにはちとキツそうだな、と」


そう言って手を合わせ地面に両手をつくエド。すると激しい光と風圧と共に、地面から槍が錬成された。“錬成陣なし”で。


「うぬ!錬成陣も無しに敷石から武器を錬成するとは…国家錬金術師と名は伊達ではないという事か!!だが甘い!!」


合成獣は躊躇無くエドの脚に斬りかかった。
その鋭い爪で錬成した槍が輪切りにされ、エドのズボンの片方がズタズタに破れる。


「うはははは!!どうだ!!鉄をも切断する爪の味は!?」

「エドワード!!」


____しかし、瞬間合成獣の爪がベキ、と折れた。
状況を飲み込めない合成獣にエドは躊躇なく蹴りを入れる。爪では歯が立たないと理解ひたのか、今度はエドの腕に噛み付く合成獣。だが全く噛みちぎれないエドの腕。

必死に噛み付く合成獣だったが、それはエドの顎への蹴りによって無意味に終わった。
合成獣の顎の骨が砕ける音がした。


「ロゼ、よく見ておけ」


ボロボロになった赤いコートを脱ぎながらエドはロゼに言葉を投げる。
コートが無くなったことで露になったエドの腕。


「これが人体錬成を…神の領域とやらの領域を侵した咎人の姿だ!!」

「鋼の義肢“機械鎧”…ああ、そうか……」


光を反射するエドの右腕。義手の右腕が露になり、教主はやっとエドのふたつ名の由来を理解したらしい。


「鋼の錬金術師!!」

「降りてこいよド三流。核の違いってやつを見せてやる!!」

第2話 命の代価→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
63人がお気に入り
設定タグ:鋼の錬金術師
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はちまき | 作成日時:2022年2月10日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。