･練習は口実？※ ページ13
･
体育祭も終わり,毎日雨が降る季節に入った。
部屋でゲームをしていると,いきなり肩を叩かれ適当に返事をする。
友「何だよ孝〜,邪魔するな」
孝「友也に聞きたいことがあるんだ,今いいか？」
ゲームを一旦辞め,孝の方へ振り返ると手には台本が握られていた。
孝「少し演劇の練習に付き合ってくれないか？」
友「…へっ？なんで」
取りあえず話だけ聞くことにした。
ーーーー
孝「……と言うことだ,協力してくれないか」
友「ん〜,それなら別にいいけど…」
日頃から何かとやってもらっている為,せめてもの返しが出来ると思い練習を承諾した。
友「俺が女性で,孝がチャラ男!?」
孝「何だ,変か？」
違和感だらけだと,本人は全く思っていないのだろうか…
正反対過ぎて正直出来るのか不安だった…
部室から持ってきたであろうチャラ男のカツラを平然と被り,いつの間に化粧をしていたのか目の前には孝ではなくチャラ男が存在していた。
孝「どうだ似合うか？」
友「その顔でそのセリフはミスマッチだから!!」
台本を開き,孝の指示のもと練習が始まった。
友「貴方が情報屋よね？」
孝「キャハ♪どうしたの？俺好みのおねぇさん♡」
これが演劇部の実力か…孝がチャラ男にしか見えないと思いつつ,その後もセリフの掛け合いを続けていった。
友「私の仲間になって」
孝「ん〜？なら俺と相性診断やろうよ」
友「貴方と？何をするの」
孝「俺とキスすんの♡」
友「ふぇっ？」
孝「友也,素に戻ってる」
"キス"という言葉にうるさく騒ぐ心臓を落ち着かせようと平常心を装うが,自然と孝の唇を見てしまう…
友「…ならやってみせて」
孝「おねぇさんみたいの好きだな♡」
ゆっくりと孝の顔が近付き,本当にキスすると思う程に顔が近い…
練習だからするわけないと分かっていても,目を閉じている自分がいた。
すると唇に何かが触れ,思わず目を開けると孝が俺にキスをしていた。
友「あっ…ちょ,こう…」
孝の舌が俺の口内に入り,更に腰を強く抱かれ素肌を撫でられるとビクッと身体を反らしていた。
友「んっ…,あっ…ぅん!!」
唇が離れると白い糸が垂れ,孝は自分の唇を舌で舐め妖艶に微笑んだ。
孝「俺,おねぇさんと相性いいみたいだわ…」
頭が真っ白になりその場に立ち尽くすと,心配そうに顔を覗かれ咄嗟に自分の部屋へと逃げていた。
身体の一部が疼いている事に気付いた俺は,孝のキス思い出すとそのままベッドで疼くアレを収めようとしていた…
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B民(プロフ) - 中途半端な愛さん» コメントありがとうございます,今後の2人の展開を楽しみにしていてください♪ (2019年2月3日 1時) (
レス) id: 572b3d69bd (このIDを非表示/違反報告)
中途半端な愛 - 夏月たちがどうなるのか気になります！ 読んでいて感情を揺さぶられる作品で、、、最高です。最高。 更新頑張ってください！ (2019年2月2日 23時) (レス) id: 55fb495860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：B民 | 作成日時：2018年7月24日 20時
