黒と桃の備忘録 (ページ3)

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メトロノームページ3

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kym side

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初めから俺たちは出会うと決まっていたんだろうか

そうだったとしたらこんな日が来ることも同じように決まっていたのかな

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メンバー全員での撮影の日

何故かいつもより早く起きてしまった俺は

集合時間の1時間前に楽屋についた

流石にまだ誰も来てないかな

と思いながら楽屋のドアを開けると

もう既に北斗は来ていて

しかも寝てる

めずらしい

寝てるのをいいことに俺は北斗の隣に座り
気持ち良さそうに寝ている彼の頭を撫でた

懐かしい

俺が北斗とこんなに近くにいるのはいつぶりだろう

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俺は初めてあった時からずっと北斗が好きだった

だから北斗が俺に懐いてくれたこと

俺とずっと一緒に居てくれたこと

本当に嬉しかった

だけど一緒にいればいるほど嫌でも分かる

北斗が俺のことを憧れている先輩程度にしか思ってくれていないこと

叶わない思いばかりを募らせて

あんなに嬉しくて楽しかった北斗と一緒にいる時間が辛くて仕方なくなった

だから、距離を置いた

北斗を執拗に避ければ

時期に北斗も俺と目を合わせたり話しかけることはしなくなった

ただ大好きだっただけなのに

その言い訳を伝えることも出来ない

自分から遠ざけたくせに北斗が俺の隣からいなくなるのが嫌で

でもそんな北斗を引き止めることも俺には出来ない

俺は弱かったんだ

あの日からどんなに経っても俺の北斗への気持ちは消えてはくれなくて

何をしていてもどこにいても北斗を探してしまう

もう絶対に俺の隣には来てくれないと分かっているのに思わず目で追ってしまうのをやめられない

好きだ北斗

大好き

そんな伝えたくても伝えられない思いばかりが募っていく俺を

誰か笑い飛ばしてほしい

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