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あなたside
阿「Aおはよ。」
数学担当の阿部先生は他のクラスの担任を持っているわけでもないのになぜか私に毎朝声を掛けてくる。
「 .. おはようございます。」
阿「どうしたの、元気ないじゃん？」
「別に至って普通ですから。」
阿「Aさ、俺にだけ冷たいよね。松村とは仲良いのに。」
「それは先生の行動の問題です。」
私が避けてることに絶対気付いてるはずなのにわざと知らないフリをして毎日声を掛けてくる。
阿「俺はAと話したいの。」
「他の女の子だったら好きって言ってもらえますよ？」
阿「別にそんなの求めてないし。」
「じゃあなんで誘ってるんですか。」
阿「楽しいから、それだけ。」
悪戯っぽく笑う先生は本当に小悪魔にしか見えなくて。
？「あれ、Aちゃん？」
後ろから声を掛けられて振り向いてみれば
「佐久間くん？」
佐「あ！覚えてくれてる！！って阿部ちゃんと何してんの？」
阿「あ、佐久間。久々じゃん。」
「久々？」
阿「此奴3年になって初めて来たよ。」
通りで見かけることもなかったわけだ。こんな金髪の頭の人絶対目立つもん。
阿「なんで急に来たわけ。」
佐「Aちゃんいるから！後きょもとも話せるし〜」
阿「これから毎日来いよ。留年なるぞ。」
佐「はいはい分かったって、阿部ちゃん。」
" じゃ、俺打ち合わせあるから " って戻って行った先生。
佐「偶然だ！」
「ですね。」
昨日見たときよりもなんかチャラさが増してるような気がするんだけど ..
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作者名：まるちーず | 作成日時：2020年9月2日 11時
