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阿部side
今日はAが卒業する日 .. 学校を辞めてAとも離れたあの日から一度もAのことを忘れたことはない。
生徒なんて .. いや女なんて好きになるはずないってずっと思ってた。
所詮俺にとっては " 遊び道具 " にしかすぎなかったから。
.. でも俺は篠原Aという女に惹かれていた。
恋するのは初めてだったから、この感情なんて訳が分からなくて。
でも会わなかった一年でどんなに俺の中でAが大きい存在だったのかということを改めて実感した。
まだ好きでいてくれてるかなんて分からないのに俺はAに似合う男になろうと色々頑張ってきた。
.. 今は大学の教師をしている。
俺が出た大学に声を掛けにいったらあっさり受け入れてくれて。
.. そろそろかな
家で来るかも分からないAをずっと待っている。
.. ピーンポン
「 .. はーい」
一応呼び出しには出た。Aだって分かってても。
あ「 .. 阿部先生 .. ！！」
「 .. 篠原。.. 卒業おめでと。」
あ「 .. ありがとうございます。」
苗字で呼んだからか少し落ち込んだ表情で。
「 .. で、俺の家に来たってことはそういうことだよな？」
あ「 .. はい。私 .. 「待って。」
こーいうのは男から言うもんでしょ？ .. って目の前のAはまた悲しそうな顔をして。
「この一年会わなくて気付いた。どれだけ俺の中でAが大きな存在だったかって。 .. だからA、俺と付き合ってくれませんか？」
そう言って俺はAの手を掴んでは自分の方へと引き寄せる。
あ「 .. 私も阿部先生が好きです .. ！！」
俺の腕の中で恥ずかしそうに答えてさ？
「 .. ふふ、今日から俺の彼女だな？」
あ「先生 .. なんか可愛いです ... 」
※きり悪いですが文字数の関係で次いきます
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作者名：まるちーず | 作成日時：2020年9月2日 11時
