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阿部side
俺は .. 生徒を好きになってしまった。
それは教師としてあるまじき行為で。
.. だから俺はこの学校を去ることにした。
" 生徒から好かれていたのに .. 残念です " 校長から放たれた最後の一言。
A .. いや、篠原が来る前にこの学校を出ようと思った。
松「 .. これでいいのかよ。」
「世の中叶わない恋もあるんだな。」
松「御前ってそんな奴だっけ。」
「うっせーな、この事言うなよ。家庭事情にしてるから。」
松「 .. はいはい、分かったよ。ってまあ、また再会出来てよかったとか言っとく。」
「 .. はは、案外悪くなかったって?」
松「ムカつくことは少々あったけど、色々学べた。御前の代わりは俺がするから。」
「ん、ありがと。.. じゃあな、松村。」
.. そう、これでいいんだ。
彼奴への気持ちを閉じ込める為にはこの方法しか無かった。
そしたらもう会わなくて済むから。
そう思いながら俺はこの学校を去った ..
.. のはずなのに、なんで現れるんだよ。
「A .. 」
あ「 .. なんで何も言わずに出て行くんですか!」
「篠原には関係無いことだろ。」
あ「関係あるんですよ .. 私はずっと ... 」
「篠原 .. それ以上は駄目だよ。」
あ「 .. でも、もう私の学校の教師じゃないんですよね?」
パニックになって慌てている篠原を俺は落ち着かせる為に抱き締めた。
「 .. 篠原が卒業するまで待ってるから。」
あ「 .. 先生?」
「篠原が卒業して俺にまだ気が合ったら迎えに来て。 .. これ。」
新しく引っ越しした住所を篠原 .. Aに渡す。
あ「阿部先生 .. 、私絶対阿部先生ん所行きますから!! .. 待っててください。」
そう言って俺とAは別れた。
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作者名:まるちーず | 作成日時:2020年9月2日 11時