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阿部side
Aのクラスで授業をしているとAと京本にしか目がいかなくて。
俺ってこんなんじゃなかったのになあって思いながら。
ずっと女なら誰でもいいって思ってた。
.. けど時々正論をぶつけてくるAは俺のことを " 阿部亮平 " として見てくれてるのかなって。
作ってる俺じゃなくて、中身まで見てくれてんのかなって。
先生イケメンって女子は近付いてくるけど、Aは違う。寧ろそんなの楽しい?って感じで。
そういう所に惹かれたのかもしれない。
作ってる俺じゃなくて、ちゃんとした俺を見ようとしてる所に。
.. 駄目だ、俺は教師。
こんな感情忘れねえと。
何生徒相手に本気になってんだ .. 。
馬鹿みたい。こんなの俺じゃない。
いつも通りの俺でいればいいんだ。
もうAのことなんて忘れよう。
そう思った。
彼奴はただの生徒なんだ .. 。
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作者名:まるちーず | 作成日時:2020年9月2日 11時